名前を呼ばせて 最終話

「っん・・・」瞼がゆっくりと開く。見えるのは天井・・そして視線だけをずらせば・・「神楽!!」間髪入れずに、沖田の両手は、神楽を抱き締めた時間はもう深夜を回っている。あの後、沖田は、すぐに携帯を取り出し、それぞれに連絡を入れた皆から安堵の声が上がり、お絶えは、電話口の向こうから、嗚咽を出していたすぐに集まる。抱かかえた神楽と一緒に、すぐにつれて帰った神楽の周りを囲むように、それぞれが、一時は睡魔と闘...

名前を呼ばせて act 18

泣かせたかった訳じゃない。こんな事になるなんて思わなかったただ、アイツを大切にしたかった欲に負けて、勢いでしたくなかった本当は、負けてしまいそうだったアイツが、精一杯頑張って、誘ってるのも分かったでも、対抗心からきてるものだとわかってるからこそ、止めたんだ初めから、もう一度、同じ場所を探す。部屋も、海辺も、民宿の周りも・・声を張り上げた。その後から聞こえるかも知れない声に耳をすませて・・けれど何も...

名前を呼ばせて act 17

何で・・・・何で・・・・・・・・・・・?何がいけなかった?どこが悪かった?なんで拒絶された・・・・?土地勘も無い。何処を走ったかなんて知らない、ただ、闇雲に、あの人から逃げたかっただけ・・・・・・・・・「アイツ・・何処に行きやがった!!」携帯なんて何の意味もない。さっきからずっと繋がらないもしくわ、繋げないのか・・・・・額から、汗が吹き出る。浴衣は意味も無いほどびしょ濡れに・・。ただでさえ、蒸し暑...

名前を呼ばせて act 16

思わず固まってしまった体あの神楽が・・・?との思いに更ける沖田に抱きついて絡む神楽の手。その手は、じっとりと汗ばんでいるよほど緊張しているのだろう・・服を握り締めるので、引っ張られた感じになるとにかく落ち着かそう・・・いや。落ち着くのは俺か?そう考える時点で、既にパニクッてる事に気づくはずだが、今の沖田はそれどころではなかったやんわりと力を加えて、自分の体にくっ付いている神楽を剥がそうとする。が、...

名前を呼ばせて act 15

「沖田、外に・・散歩に行かないアルカ?」布団を敷いてる沖田に、神楽はゆっくりと声をかける。心臓はバクバクとなる。既にお妙は、近藤と外に向かったようだった。また子は、嫌がる高杉を、今まさに無理やり外に連れて行こうとしている真っ最中。ミツバは、上手く土方を外に連れ出す事ができたらしい。丁度部屋には、神楽と沖田の二人になっている、誘いやすくはあるが、シンとなった雰囲気に、言いにくい部分もあった。それでも...

名前を呼ばせて act 14

再び、皆が顔をあわせたときには、既に夕刻であったそれぞれが腫らした泣き顔を隠すようにと。部屋に着く神楽は、一つの事に気付く「う・・・・ららチャンの荷物がないアル」皆が一瞬顔を曇らせる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「もう、此処には居られないでしょ?私も・・あんな風に愛されたいなぁ・・そんな相手・・見つ・・かると・いいなぁ・・」 「うらら・・・総悟は・・あんなんでも、ちゃんとお前の事好きだった...

名前を呼ばせて act 13

今回は、今回だけうららちゃんメインです★そんなに嫌わないであげて、寂しい子なんです・・・うららちゃんの、心の気持ち・・どうか聞いてあげて・・・そして、ひとつの我侭。このお話を書くにあたって、この雪の華のオルゴールを聞きながら書きました普段から音楽をかけてはいますが、是非、皆さんも一緒に、聞きながらゆっくり呼んでください★この話しだけは、本当にゆっくり、時間をかけて読んで貰いたいです☆「行かないで!!...

名前を呼ばせて act 12

「沖田~こっちアル!!」浜辺にでた沖田を、神楽が呼ぶ。日の光に当たらない様に、パーカーとフードを被って。沖田は、マジマジと神楽の水着をみて、やっぱり見せたくないと思うが、そうもいかない。神楽は沖田の手を取り、少しだけ泳ぎたいと言う「オメー日に弱いじゃねぇか」「だからちょっと、ちょっとだけアル!」神楽はそういうと、パーカを脱ぎ捨て、沖田の手を取り、海へ駆け出した。今回初となる海を、堪能する。浮き輪を...

名前を呼ばせて act  11

うららを、三人が交代でおぶる。うららをおぶる際、うららの強烈な胸は、それぞれの背中にフィットし、若干顔を赤らめる。勿論それは邪な気持ちではないとは分かるが、実際彼女としては面白くない。そして隣を見れば、仲むつまじくミツバをおぶさり土方が下っていく。面白くない三人は、唐突に話をきりだした。「私も負ぶってくださいな」お妙は、そういうと、沖田の前に付く。近藤は、うららを負ぶっている。沖田含め4人は「「「...

名前を呼ばせて act 10

「もう・・嫌アル・・何か惨めで・・さっきもきっと笑ってたネ」「うららちゃん?何か言われたのね?」深夜と言う事で、広間の自販機の前にある椅子に腰をかけ二人は話す。もう電気もちらほらとしか付いておらず、薄暗かった。しかしそれの方が、落ち着けるかと思った神楽だった。確かに伝わる涙の後、鼻をすすり、ミツバはよしよしと神楽の頭を撫でた。「総悟と・・・その・・・したって・・」きょうだいであるミツバにこんな事言...