彼氏 卒業編 7

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↓↓↓↓↓↓↓↓ 沖田からのサプライズから数日、神楽はミツバの部屋にいた。
高校を卒業したミツバは、体の弱い自分によくしてくれた看護師の様になりたいと、その道に進むべく大学に進学した。
時間をみつけてはちょくちょくと顔を出している神楽は、いつものようにベットに寝転がりくつろいでいた。
「神楽ちゃん、オレンジでかまわない?」
奥の方からミツバの声がかかると、神楽は頭をあげ大きく返事をした。

棚から出した雑誌にも飽きてくると、何かないかと整頓された部屋をかきまわしはじめるのは神楽のいつもの癖。
そんなとき、一枚のチラシが目にはいった。
「そういえば、それ今日だったかしら」
柔らかいトーンのミツバの声は、神楽の手の中にある一枚のチラシのことを言っている。視線を落としたままの神楽は、それを見ながら「ふーん」とつぶやいた。

午後三時、大学の午後の授業に行ったミツバと別れた神楽の足取りは、沖田の通う大学へと向いていた。
そして着くと、堂々と出された今日の為の看板が目に入った。
そこには、[一日体験入学会]と書かれていた。

体験入学なんて、聞いたことくらいしかない神楽。どんなものかもわからなく、門の所からこっそり中の様子を伺っている。
ミツバの部屋でこっそりと拝借してきた帽子に鮮やかな髪色をくるめている神楽。
中はとても賑やかで、在校の生徒達や、今日の為にきた来年の新年生達でいっぱいだった。
押し寄せてくる人の波にさらわれいつの間にか門の中に神楽の体は入ってしまう。
(ま、まずいアル)ほんの少しだけみようと思っていたのに・・・・・・。焦る神楽だけれどもう遅く。そんな神楽の肩をトントンと叩かれた感触に振り向いた。そこには見たこともない男がいた。神楽の事をじっとみていた男は次の瞬間、神楽の手をとった。
「おまっ、何するアルっ」
全く理由も話さないままひっぱられる神楽の体は、あっと言う間に館内の中に入ってしまった。

中に入ってみるとそこは今日の為にしこまれた色々な部屋が用意されていた。
普段の授業をのぞかせたかと思えば、賑やかな屋台も出ている。新しい新入生を早くも勧誘しようとしては楽しげに見せるサークル。嫌々ながらも連れてこられた神楽だけれど、その光景は楽しそうで思わず視線を奪われてしまう。
皆、私服が可愛くてとてもオシャレだった。また子とこっそり覗きにきた事はあるけれど、こんな風にどうどうと中を見て回ったわけでもなく、神楽にとって新鮮なものばかりだった。

どこか自分とは違う別世界に来たような感覚だった神楽は、いつの間にか三階へと連れてこられていた。
もう一度神楽の顔をじっと見ると、その帽子をふわりと取りあげた。
「あっ、駄目アルっ、返せっ」
自分より背が高く届かない位置に取り上げられた帽子を取り返そうとする神楽は、飛び跳ねる回る。
その瞬間、一斉に視線を集めたのが分かった。
まずいと思いながらも、帽子を取り返そうとするけれど、その抵抗は虚しくも叶わない。
「名前、なんて言うの?」
かと思えば、優しく取り上げた帽子を返す男に、神楽はしぶしぶ名前を言った。
「神楽アル」
どうしてこんないけすかない男に名前を名乗らないかんのだとの神楽の肩に手をやった。
「さっ、こっちだよ」
全く、意味も分からない。そしてこのままじゃヤバイ。沖田には内緒で、ほんの少し中の様子を見るだけでよかった。いつもの様に遠くから大学の様子を見れればそれでいい。なのにそんな神楽の思惑とは全く別方向に向きは進む予感がした。


静かな個室に連れてこられた神楽の危険性はといえば、果てしなくゼロだった。
周りにあるのは、ヘヤスプレー、ドライヤー、化粧道具、そして雑誌に出てくるような沢山の衣装。
腹を立てていた神楽は、今、口をあけてその周りの光景に見入っていた。

どうやら神楽の事を引っ張ってきた男は、来年卒業すると共に、メイクの道のプロを約束されているようで、この機会に在校ではない一般の女性の中から選んだ人間を施す予定を組んでいた。

下心がないと分かった神楽は、おとなしく椅子に座っている。
沖田以外に髪を触られるのは嫌だと思ったけれど、なぜかそんな気持ちにはならなかった。
仕度をする合間、美容に関する事を丁寧に教えてくれる男に、神楽はすっかりなついてしまった。
時間のたつのも忘れたころ、個室から出てきた神楽をみた男は、納得の出来栄えに笑顔を見せた。


「これで校内を歩いてみて」

柔らかい薄手のニットとミニスカート。下にはブーツを履いて、ハーフコートからは神楽のすらりと伸びた足が綺麗に見える。
確かに可愛いけれど、沖田に見つかる可能生が限りなく高い。
さすがにそれはまずいと思った神楽だけど、どうやら今日は彼のスポンサーが決まる日でもある。
しぶしぶ承諾した神楽は、人の溢れる校内を歩く事にしたのだった。


・・・・To Be Continued・・・
Category: 彼氏 卒業編
Published on: Thu,  29 2015 08:41
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2 Comments

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2015/12/03 (Thu) 21:06 | REPLY |   

ツンデレ  

Re: こんばんは

こんにちは!
お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。
なかなか更新が進まなくて、自分でもヤキモキしてますが、楽しんでもらえるようなストーリーを
書いていきますので、またよろしくお願いします^^

2016/02/15 (Mon) 14:55 | REPLY |   

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