100000hit act 2

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「神楽ちゃん、とっても綺麗だわ」
「何いってるアル、ミツバ姉こそ、ビックリする位綺麗アルヨ」
隣同士に置かれた大きな鏡の中の姿を互いに確認する

真っ白な花嫁衣裳代表の白無垢姿。
アノ日から、気が付けばもうすぐ2年…。

本当はすぐにでも結婚式を挙げたかったのだが、予想以上の育児の大変さを身をもって思い知らされた
寝不足の日が続き、夜鳴き、授乳、大変で大変で、隣のミツバと一緒にすこしずつ母親として頑張ってきた

怜郎の産まれた日の事、今でも目を瞑れば思いだす。
普通に産みたいと言うミツバと、体を気遣って絶対に帝王切開にしろと言う土方。最後までねばったが、先生も体の事を考え、帝王切開で産みましょうと決断した
神楽の出産を見たからこそ、自分の力でミツバは産みたかった。が、自分の体の弱さは知っている。
迷惑をかけちゃいけない…そうは思うが、ミツバは帝王切開の日、初めて悔しく涙を皆の前で流した

わが子を自分の力で産んでやることが出来ない不甲斐なさで、自分が情けなく…。

手術着を着る前の事だった。
部屋を出て行こうとする皆の瞳は大きく開く、ミツバは手術着をぎゅっと強く握り締めながらそれで顔を隠し、その中で辛く、悔しく、嗚咽を出した。
神楽は顔を歪めるが、ミツバの体の事を考えれば、やはり帝王切開の方がいいのは分かっており、その場から動けなかった。
それは総悟も同じであり、来ていたいつものメンバー全員が足が動かず、視線を伏せた
ミツバのイメージはいつも柔らかく笑っているイメージが強かったので、余計その心をぐちゃぐちゃに抉られるような悲痛さに襲われた。

自分の中で弾けた様に沸いてくるどうしようもない感情をどうすることも出来ず、ただただ泣き続けた。
突然、その自分の震える体を、優しく包む感触を感じる
何をしなくても、何も聞かなくても、その匂いで、その温度で、その感触で分る…。

「分ってくれ…俺ァお前に無茶をさせたくねェ。子供もお前も、ちゃんと無事で居てほしいんだ…頼む」
追加されるように溢れた涙を流しながら、手に持っていた服をぱさりと落とし、その力強く、自分に回されている腕をきゅっと掴み、ゆっくりコクンと頷いた。
土方はミツバの頭を優しくナデナデと撫ぜてやり落ち着かす。

気を利かすように、いつの間にか居なくなった何人もの姿。
土方はミツバのおでこにちゅっと温度を落とした。
目じりの涙を舌先で拭ってやり、頬を滑らし、口元に落とす。
「頑張れ…待っててやるから。」
そういいながらもう一度触れたその温度は心地よく、涙がピタリと止まり、入れ違いに温かいモノが体中に流れて、そして溢れた。

先生が出てきた瞬間、タバコを吸うことさえ忘れていた土方が慌てるように駆け寄る
面白いくらいに目を大きく開き、抱いてみますかと言われ出した手は、あの土方かと思う程震えていた。
そして、総悟が肘でコツンと当てると、ハッとしたように我に返り、照れくさそうに抱いた

その姿は、真っ黒な髪の毛に、一重瞼の瞳のとても可愛らしい男の子だった。
総悟の『土方さん泣きそうですぜ』との声に、目を真っ赤に充血させ『ば、バカヤロウ!!だ、誰が…』と最後語尾をめちゃくちゃに濁し、皆で笑った。

その後、ミツバは、神楽の様に歩く事は出来なかったため、後日、訪れた部屋の中で、名前は土方の名前の最後の一文字を取って怜郎となずけたのだと聞く。

二人で勉強をすこしずつしていき、ゆっくりと母親になっていった。
忙しく追われる日々の中忘れかけていた『結婚式』と言う大切な日を、総悟と土方はサプライズとして一週間前に神楽とミツバに話す。

場所は、庭の広い土方の家。メイクさんやら衣装やらを家に呼び、してもらい、料理もキチンと手配済みだった。
きっかけは近藤の『そろそろ結婚式をしてもいい頃合じゃないのか?』との一言。

びっくり、そして感動する二人の中で一週間と言うのはあっと言う間に過ぎていき、今日に至ったのだ。




神楽の頭には、綺麗に小さな花が添えられ、髪を結われ、最後に左側にと流されており、丁度首元らへんに大きな花が施されてあった。
真っ白な白無垢に流れる桃色の髪はとても美しく、其処に添えられた白い花がアクセントとなり、驚くほど綺麗だった。

どうしても髪を結いたいとの神楽の希望で白無垢にヘアアレンジをする事になったのだ。
たいするミツバは、二年の間に又伸びた髪を後ろで結われ、左側には、可愛らしいピンクのちゅ~りっぷとバラが髪を華やかに飾った。

互いの透き通るその白い肌に、プロのメイクさんが、更に美しく色つけて行く。
自分だけれど自分じゃない…。ドキドキして心が跳ねた。

笑いを堪えるがどうしても緩む顔。その時コンコンとノックが聞こえた
チラリと視線だけドア元に寄せた。その途端、ミツバも神楽も柔らかく頬笑みが漏れた

「マミーきれい!マミーきれい!」
「母さまきれい!すげーきれい!」

ちこちこと小さな足取りでやってくる。
その姿は、特別に作られた小さな小さなピンクのウエディングドレスを着た美桜と、ちっちゃな黒のタキシードを着た怜郎だった。別室で可愛く着せられたらしく、美桜の髪には神楽と同じ花が付けられていた
愛くるしく、よたよたと歩くその姿に思わずお妙と神楽とミツバは顔を見合わせ笑った。
間も無く神楽とミツバのメイクも終わり、メイクさんが気を利かし外へと出て行く。

見計らった様に、話しに華を咲かせる

「神楽ちゃん、ミツバちゃん、とっても綺麗だわ…ため息でちゃう…」
そういうお妙に、神楽とミツバは少しはにかんだ様に笑った

「姉御こそ…もうそろそろゴリラに愛情をあげても損はしないと思うアルヨ」
「ふふ。まだ神楽ちゃんには言ってないのね?」
ミツバに言われるとお妙は顔を赤くした
「え?何がアルか?」
「愛情って言うか…」
「この間私、十四朗さんとね、怜郎連れて買い物に言ったら、二人で居るトコばっちしみちゃったの」

ミツバの言葉に、目を大きく開き神楽は声をあげた
「エーーー!!マジでか!ゴリにもついに、ついに春が来たアル…姉御おめでとうアル!」
興奮する神楽に、とりあえず顔を淡くお妙は染めた

「銀ちゃんだけかと思ってたら、姉御もだったアルカ…」
神楽の何気ない言葉にお妙は聞き返す
「何が?銀さんがどうかしたんですか?」
神楽は、考えながらおもむろに言葉を口にした
「何って…銀ちゃんのトコにずいぶん前からさっちゃんがよく出入りしてるアルヨ。初めは銀ちゃん死ぬほど嫌がってて、入ってくるなり足蹴にしてたネ。でも本当によく来てて、私も居ないし、ご飯とか時々作ってて、頑張ってお菓子とかも練習してね、さっちゃんすっごいアルヨ!銀ちゃんが糖尿病になるといけないからって、一生懸命お菓子の研究とかしてね、そんなに甘くないのに美味しいお菓子とかめっさ作ってくるネ。そしたら銀ちゃん、それ食べて、コレで甘いもんには困んねェよって笑ってたのに、いつの間にか…何か雰囲気が…あれ?的になってたアルヨ」

一息ついたところで、お妙は口を開いた

「ちょ、ちょっと神楽ちゃん…あの天パ、いや、銀さんに…。」
「凄いアル。私もビックリアルヨ、それでねそれでね、私鎌かけて聞いたアル」

お妙が食いつく
「何て?」

「うん、銀ちゃんとさっちゃんがくっ付くなんて、地球に隕石が落ちるくらいしんじられないアル」って。
「そしたら?」
「そうかァ?俺はお前と沖田君がくっ付くほうが隕石が落ちるって事より信じられなかったけどな」
「だって!。否定しなかったアルヨ!肯定したアル!てか、銀ちゃんが…銀ちゃんが、さっちゃんに取られちゃったアルぅぅ!!」

そこまで言った所で、思い出した様に、神楽の瞳は、うりゅ~と潤んだ。
それをミツバが『泣かないの』とそっとティッシュで目じりの涙を拭った
女の話しは続くが、時間もそろそろと言われ、神楽とミツバは立ち上がる。

お妙は、足元で行儀よく?遊んでいた美桜と怜郎の手を引き、『じゃあ、外でね』と静かに出て行ったのだった。


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Category: ★十月十日(hit小説)
Published on: Sun,  11 2010 23:20
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