年月 act 19

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お互いの体温を引き離したのは、誰でもない蒼だった。

そして、その後ろからボールを拾って走ってきた隼人の姿が見えた。
恐らく、途中からボール遊びをそっちのけで、様子を見ていたに違いない。
遠くからで、会話は聞こえないが、神楽の方から抱きついたのは見えた。その後沖田が引き抱いたのも。
子供心にそれがどう映ったのかは分からないが……。

神楽は、キョトンとし、下を沖田と二人で見る。
すると蒼は、神楽にピタリとくっ付いた。神楽は、蒼を優しく抱き上げた。

蒼は神楽の胸に顔を埋め、
「母ちゃんの胸は俺のモンでィ。おめえにはぜってえやんねェ」
そう言った。

神楽は困った顔を見せた。
するとそこに、隼人が沖田の足元で、隊服をツンツンと下から引っ張っているのに気付いた。
下を向くと、淡く頬を染めて、少し遠慮した様に、
「ぼ、僕も抱っこしてください……」
と口を開いた。思わず神楽と沖田は目を合わせ、吹いた。
よっと沖田は隼人を抱き上げる。すると間髪入れず、隼人は沖田の首に手をがっちりと巻きつけた。



「―――――にしても、本当に総悟に似てやがる……とくに……」
そう言うと土方は蒼の方に視線をずらした。
「何でィトッシー。あんまり見ると俺のびゅーていはうすに穴があくぜ」
「蒼、ビューティーフェイスアル」
神楽が言うと、蒼ははっと驚き、恥ずかしそうに神楽の胸にと顔を埋める

「何で俺をトッシーって呼んでんだ? つーか何でわかんだよ。今日会ったばかりじゃねぇか」
土方が神楽に聞くと、神楽は微笑む。
そして隼人が沖田に抱かれながら、声を上げて話しだした。

「写真です!」
その一言に、総悟を含め声を上げる。
『写真?』

コクンと頷きながら隼人は話しだした。
「しんせんぐみ、きょくちょう、ゴリ、ふくちょう、とっしー、いちばんたいたいちょー、パピー、あと、みんとん!」

隼人は、順に近藤、土方、沖田、そして、先ほど一度屯所に連衡していった犯人に付いて行き、今しがた戻った山崎の方を指差した。
最後にさした山崎の方に、全員で視線を向ける。
すると、冷や汗をかきながら、『な、何ですか?』と口を開いた。
丁度囲う様に集まった人の中で隼人は、再び口を開いた。

「しんせんぐみは、ふだんは、おしょくけいかんで、だらしなくて、いいかげんで、さいあくで……」
そこまで話すと、一気に非難の視線が神楽へと集まる。その視線を神楽は軽く逸らし、人差し指を口元にシー!。ちゃんと聞くアル!と隼人に視線をやった。

「でも、とってもかっこよくて、まちのへいわをまもる、うるとらまんなんだって!ごりはすとーかー。とっしーは、まよにこちゅーどく、みんとんは、みんとんばかで…。
―――――ぱぴーのとこになると、いつもマミー泣き始めるから、いつもそこで終わってたんだ。」
神楽は、俯いた。子供にもどれだけ寂しい思いをさせてたのかと、再び涙が込みあがってきたが、それを軽く拭うと口を開いた

「ぱ、パピーはね、性格がすっごく悪いアル!それに意地悪ネ。性根を叩きなおすために……そのために、っ……マミーはココに来たアル。
だからもうずっとココに居るアルヨ。ずっと隼人と蒼の側に、パピーは居てくれるアル!」
潤んだ瞳と一緒に語る。
隼人は、本当? と沖田を見ると、沖田は微笑みながら頷いた。

「ほら、蒼も、抱っこしてもらいたいんデショ?」
神楽が離そうとするが、一向に離れない。
近藤や、沖田は、苦笑しながら、焦らなくてもいいと言う。

「マミー知ってるアル!。お前、隼人やマミーに内緒でパピーの写真見てたダロ? 本当はずっと会いたいって思ってたんダロ? 一度、渡った星で、パピーが居ないって馬鹿にされた時、隼人より、お前の方が怒ったって、マミー聞いたアルヨ。……父ちゃんは格好いいんだって。……誰よりも強いんだって、……いつか絶対会えるんだ! って言ってたって、じいじからマミー聞いたアル。じいじにパピーの事、色々聞いてたのもお前ダロ。もう我慢しなくていいアル。」

神楽の言葉が終わる頃には、蒼は声を上げて泣いていた。
子供らしく、わんわんと…。
そんな蒼の様子を、近藤含め、全員あっけに取られていたが、隼人が、トッシーと手を出した。すると土方はヘ? っと顔を変えたが。自動的に出た腕に隼人が飛びついてくると、その柔らかい体に感動し、上手く力加減を見極めつつ、抱いた。その顔はとても優しいモノで、悪態をつく彼の表情とは比べ物にならない程だった。

沖田は、改め蒼の前に立つと、ゆっくりと手を出した
「蒼……来るか?」

すると蒼は泣いてる勢いに任せ、沖田に飛びついた。そして、隼人よりその手に力を込めた。
何処にも行かないで、
もう離してやるもんか、
そんな思いをひしひしと感じた沖田は、隼人にした様に、優しくその髪に手を通した。
すると、よりその体をピタリとくっつけた。

「と、父ちゃんのばかやろ~~~!! うわぁぁぁん」

ひたすらとばかと泣き叫ぶ蒼に、たまらない気持ちが込み上げ、その体をぎゅうと抱く。
もう何処にもいかねえ。
絶対、離したりするもんかィと……。





・・・・To Be Continued・・・・・


Category: ★年月
Published on: Sat,  17 2010 07:05
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2 Comments

蒼空  


「と、父ちゃんのばかやろ~~~!!うわぁぁぁん………」
ってセリフに、心打たれましたッ(o>▽<)o

蒼はやっぱり甘えたかったんですね・・・
その蒼を抱きしめる総悟・・・
もう立派な父親ですねッ♪

総悟がお父さんだったらどんなにいいか・・・
思わず妄想しちゃいます(笑)

2010/07/17 (Sat) 12:27 | EDIT | REPLY |   
ツンデレ→蒼空ちゃんへ">

ツンデレ→蒼空ちゃんへ  

Re: タイトルなし

ツンデレ→蒼空ちゃんへ">

コメントありがとうございます (* ̄∇ ̄*)エヘヘ

まだぎこちない…それでも抱きしめることが出来たi-179

本当、大事な一歩がみ出せてよかったi-265
そう思います。何だかんだ言っても子供
何だかんだ言っても、まだ5歳…。

まだまだえたいですよねi-201
一人でそっと写真を見てるトコとか、意地悪言われた子に
言い返すi-266。想像したら、きゅんとしちゃいましたi-261

2010/07/18 (Sun) 05:02 | ツンデレ→蒼空ちゃんへさん">REPLY |   

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