年月 act 20

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「ホラ、アイスが……」

泣き虫と化した蒼をあやすために、山崎は、近くの店で、アイスクリームを買ってきた。
ぐしぐしと目をこすりながらアイスを受け取る。
控えめに舐めていたが、以外にも早く蒼の機嫌は回復する。そしてアイスを食べることにいっぱいいっぱいになり、口も手もドロドロになった所を、無意識に沖田は手ぬぐいで拭ってやった。

たったそれだけの仕草。だがそんな些細な仕草でも、生まれて初めて父親にしてもらった嬉しさを隠しきれずに、蒼は少し顔を緩めた。するとその行動を、いいなァと隼人が言う。
蒼とは違い、その食べ方は綺麗で汚れた所は無かった。
それでも、沖田はその口を拭ってやった。すると素直な隼人は、大変喜んだ。

そんな様子を皆で微笑んだ。

「でも、チャイナさん、本当に変わりましたね。綺麗になりました」
山崎が唐突に、そう口にした。

「私を誰だと思ってるネ。女王様アル」
微笑んだ神楽だが、その微笑さえ本当に魅了された。

「マミー。パピーと一緒に住めるの? 今日一緒に寝られるの? 一緒にお風呂に入れるの?」
長年会えなかった父親に、沖田に会えた事で、感情を高ぶらせた隼人が言う。

「う~ん。少しの間は銀ちゃん家に行くアル」
「やだやだ! パピーと一緒がいい!」 
「でもそんな事言ったって……」 

いくら息子の願いだけれど、なかなかそう簡単にいくものではない。そこに、近藤が口を挟んだ。

「どうだろうか、屯所にでも二人を預かってもいいんじゃないか?」
それは、土方に向けた言葉。
すると隼人は笑顔で頷く。神楽は蒼を覗き込む。何とか平常心を保っていたいと思っているようだが、やはり嬉しいらしく、神楽の視線に気が付くと、

「し、しょうがねえから行ってやらァ、と、父ちゃんがどうしてもって言うならな!」
とちらりと沖田を見た。すると、沖田は最後のアイスを口に入れた。

蒼は沖田の方を、目を大きく開けて様子を伺っている。しかし沖田はまだモグモグとアイスを食べ終わらない。
すると土方が、後ろから沖田の頭をそくった。
少々むせながらも、沖田が蒼の顔をみれば、すでに不安を通り過ぎ、泣きそうになってるではないか。
思わずアイスを飲み込んだ直後沖田は吹いた。かんねんしたとばかりに、こう口にした。

「どうしても!どうしても一緒に居てぇや」

すると、蒼の顔はたちまち緩む。が、すぐに照れ隠しが発動し、ぶっちょう面で、
「仕方ねぇから行ってやらァ。しょうがねェぜ、父ちゃんは!」
と答えた。これには声を上げて皆で笑った。

すると、蒼は、照れ隠しに、話を切り替えた。

「か、母ちゃんは、俺の自慢なんでィ。母ちゃんは宇宙一の美女って色んな所でいわれてたんでィ。
色んな男からデートの誘いを受けても、まったく相手にしなかったんでさぁ。カッコイイんでィ」

ふふんと自慢する蒼の言葉に、沖田を含め皆、納得した。
アイスを食べてる姿さえ、どうにも色っぽく、しかしその目はイタズラで男心の核心を簡単に揺さぶる。
ただ座ってる体からは、なんとも言えない髪の香が鼻腔を刺激し、その柔らかな体は傷一つ付いてなく、真っ白で透明で美しかった。

風が吹くたびに靡く短い髪は、ふわりと浮かび、すぐに柔らかくもとの形状へと戻っていく。
時折見え隠れするその首筋や項は、本当にあの神楽かと思わせる程であり、よく女は変わると言うが、
こんなにも変わった女は今だ嘗て、見た事がないと、そこに居る皆は思った。

そんな事を考えてる男達に、蒼が言葉を続ける。

「でも、じィじが、男は浮気をする生き物だから、きっと父ちゃんは、浮気をしてるって言ってた」
これには盛大に皆むせた。

中でも沖田の慌てぶりは、想像してなかった言葉だけに、凄かった。
初めの一年程、とっかえひっかえ遊びまくったのは、もはや周知の事実だったからだ。

「ねェ、ゴリ、うわきってなんでィ」
近藤は目を泳がしながら、そして声を裏返しながら口を開いた。
「さぁ……? なんだろうねェ、はは」

そして、その慌てぶりに気付かないほど鈍感な神楽ではなく……。

「うわき……したアルカ?」
するどい神楽の眼光が沖田に突き刺さる。

「浮気っつーか、お前が俺を……」
「したかしてないか、ヤったかヤってないかどっちアル!」
思わず立ち上がった神楽に冷や汗を掻きながら、とりあえず近藤、土方、山崎は子供を非難させた。
下手すりゃ子供巻き込んでの大乱闘。今度こそこの公園は破壊される。一目散にパトカーの中にへと非難する。するとパトカーに初めて乗る蒼と隼人は大はしゃぎ。

あちらこちらとボタンを押し、運転席に乗り込み、ハンドルを握り大興奮。そんな子供を、必死に山崎は見る。
近藤と土方は、そのパトカーの中から二人の様子を伺った。

「いいか、トシ。乱闘が始まったら子供の命が優先だ。速攻で逃げるぞ」
「近藤さん、あんた自分の命がおしいだけだろうが……っとに。だがきっちり清算させといた方が後で楽だからな。気張れや総悟……」

そう土方はつぶやいた。

......


シンとした空気。
立ち上がり、向かい合う二人に、ぴりぴりとしたモノが纏わり付く。

「何人? どれだけ? どんな感じで? すぐに教えるアル!」
「つーか、待て待て。ちょいとそりゃあ、勝手っつーもんじゃねえか? 俺を先にに捨てたのはテメーだろうが」
「そんなの関係ないアル。早く教えるヨロシ」
「関係なくねェだろィ。おれは完全に終わったと思ってたんでィ。他の女をと思って何が悪い。普通は考えるだろうが」

神楽の横暴な態度に沖田は少々イラっと来て口にする。
実際終わらせたくなかったし、他の女を捜すというよりは、他の女で忘れたかったと言った方が正しい。が、そこはあえて言わずに居た。

「お前……私の事すぐに忘れたアルカ? お前の思い、そんなモンだったネ」
「いや、論点がずれてらァ、まずお前が俺を捨てたんだろうが。そこを攻められてもどうしようもねェ。じゃ何か? もしお前がココに帰ってくる事がなかったとして、俺は、俺を捨てた女のために、一生他の女も抱かず独り身で居ろっつー事かィ。そりゃ、違うくねェか? どっちの言ってる事が正しいか、その頭でよく考えてモノを言いやがれ。あと、その言い方を少しは改め……」

最後まで言う事が出来ないまま言葉は終わる。

「そ、そんな言い方……わ、私は、どんなに一人でも、どんなに寂しくてもずっとお前を思って来たアル。体を重ねたのも、5年前のお前とだけアル。わ、私も悪かったとは思うネ。でも、そんな言い方って……」

見る見る間に、神楽の顔が泣き顔に、くしゃりと崩れたのが沖田の視界にはいった。

コレはまずい……。思った瞬間には神楽は自分に背を向けながら走って行った。
その手は恐らく頬に流れた涙を拭ったのだろう。その直後に振った手からはキラキラと涙がいくつも飛び散っていた。




・・・・To Be Continued・・・・・



Category: ★年月
Published on: Sun,  18 2010 12:06
  • Comment: 4
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4 Comments

Ayako  

そうなんです・・・まだ高1です(笑)
配慮ありがとうございます!!
これからもちゃんと全部読んできます!(あ、課金のほうは無理ですが・・・泣)
どうぞよろしくお願いします☆

act19では盛大に吹きました!!蒼の問題発言・・・ていうか神楽ちゃん間違った教育してるような・・・
でもいい家庭を築けそうですね♪
って思うのは早かったーーー
修羅場!!修羅場ですよ☆☆
あれ、神楽ちゃん!!そんな、泣かないでー
今後総悟はどう動くのか!!!
そして家族の行く先は!!!
楽しみです☆

2010/07/18 (Sun) 20:31 | REPLY |   

雪良  

子供達よ、なんて可愛い事をしてくれるんだ(^_^) 話の前半は素敵な親子のふれあいがグッときましたよ~
総悟君にとって何気ない行動でも、子供達にはとっても嬉しかったんだね☆
そんな中で神楽ちゃんよ、何故にそんな発言しちゃうんだ(」゜□゜)」折角、良い感じだったのにぃ
これからどうなっちゃうの?気になりますわ~

2010/07/19 (Mon) 00:27 | REPLY |   
ツンデレ→ayakoちゃんへ">

ツンデレ→ayakoちゃんへ  

Re: タイトルなし

ツンデレ→ayakoちゃんへ">

コメントありがとうございます ∑o(*'o'*)o 

来たヨーーー!!
神楽泣いちゃったっあぁぁ!!i-201
でも、総悟の言う事も、よくよく考えれば
確かにもっともでi-202

コレからどうなるのかぁi-237

てか、意外と私のサイトは高校生や、一番は大学生が多いようですi-265
なので、また一つ勉強になりましたi-266
コレからもよろしくですi-179

2010/07/19 (Mon) 13:11 | ツンデレ→ayakoちゃんへさん">REPLY |   
ツンデレ→雪良ちゃんへ">

ツンデレ→雪良ちゃんへ  

Re: タイトルなし

ツンデレ→雪良ちゃんへ">

コメントありがとうございます ヾ(@⌒▽⌒@)

子供とのふれあい…隼人のかわいい甘えに、のぶっきらぼうの甘え…
正反対だけど、どっちもかわいい…i-178

そうそう神楽ちゃん。でもやっぱり許せないものなんでしょうねi-201。もうひと波乱ありますねこれはi-203i-179

2010/07/19 (Mon) 15:57 | ツンデレ→雪良ちゃんへさん">REPLY |   

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