隣のアイツ 番外編 act 1 後

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(えんぴつマークの英語のところです)
↓↓↓↓↓↓↓↓ ふわりと香る、香水……。

「総悟」
上を見上げると、不機嫌な貌した沖田が神楽を抱きとめていた。
「何処に行くんでェ」
「だから姉御と買い物」
「んな格好してかよ、風呂まで入って、香水つけて……」
この格好は、お前を誘惑するつもりだからダヨ! 香水だって買ったばかりで初めて今日つける予定だったんダヨ!
神楽はムっとし、沖田の方を睨んだ。
「私の勝手アル! もぅ行くから退くネ」
神楽は沖田から離れようとしたが、その華奢な体を沖田は離さなかった。
ムキになるように沖田の腕の中で暴れる。思わず声も大きくなった。

「お前だって女連れでんダロ!」
あまりの声に、言葉が玄関口で反響した。驚いたのは二人とも、沖田は神楽の体を離す。
其処に、沖田の部屋から土方が出てきた
「お前ら声丸聞こえ」

神楽は瞬く間に貌を赤らめた。こんな会話を中に居る女に何か聞かれたくなかったからだ。
振り切るように神楽はその場から駆け出し、沖田はその神楽を唖然と見送った。

そんな二人を、土方は重いため息をつき、やれやれと頭を掻いた。


......


「神楽ちゃん、そんなに落ち込まないで」
「姉御ぉ、もう駄目アル、失敗どころかお別れフラグが立ったアル」
「そんな事言わないの。沖田さんだって、やきもち妬いちゃったんでしょ。神楽ちゃんがこんな可愛い格好して出てきたから」

9月の秋空、涼しくなり始めた風邪を受けながら、神楽は公園のベンチにお妙と座り、その足をブラブラとさせた。

お妙が慰めるが、神楽は激しく落ちこんだままだった。
そんな神楽の手を取り、遊びに行こ! っと笑った。お妙の気持ちが嬉しく神楽は頷いた。

本屋に服屋、巡りに巡る。途中、三度程ナンパされたが、二人は冷たくそれをスルー。
後ろを振りかえられるのは、何も沖田だけではないのだが、この女達はそれに気づくことは無く、街をめぐる。
途中からは、あまり沖田の事も考えることなく過ごせた。

もぅそろそろ帰ろうかとの、お妙の声に、神楽はブンブンと首を振る
お妙は困ったように微笑みながら神楽の頭をナデナデとする。
「神楽ちゃんのお家に遊びに行ってもいいかしら?」
お妙の言葉に神楽は満面の笑みを見せ、ぎゅうとお妙に抱きついた。

服に化粧品にマニキュア…手に袋一杯さげて家路へとたどり着く。
神楽がごそごそ鍵を探していると、隣の部屋のドアがガチャリと開いた。
反射的そちらに二人は視線を滑らすと、其処に近藤がひょっこりと顔をだした

「やや! お妙さんじゃないですかァ。こんな所で逢えるなんて―――」
「運命じゃありませんよ」
ふふっと、お妙は笑った。その顔はとても美しく、恐ろしい。
近藤は顔をヒクリとさせる。そして、お妙のところに行き、耳打ちをした。
「何とか部屋に来てもらえないかと」
その問いにお妙は何故と返す。どうやら神楽が出て行った後、打ち合わせにならない程総悟の機嫌が悪く、現在も進行中だと言う。
土方が総悟はほっとけと部屋の女と話を進めるが、やはり気まずいらしい。
ちゃんとお妙と買い物に行き、帰って来たと一目顔を見せて欲しいと言うのだ。何故神楽ちゃんが行かなければならないんですか? とのお妙の言葉。しかし近藤に頼むと下げられ、息を付き、分かりましたと言う。

程なくして、嫌がる神楽を連れて、おじゃましま~すとお妙は手を引く。
リビングで女の子4人と、其処に座る土方と山崎。
神楽は女の子と視線を合わしたくなく、目を伏せた。沖田はと言うと一人ソファに座り、テレビを見ている。
お妙が、沖田さんと呼ぶが返答は無い。お妙の隣で突っ立っている神楽は、コツンと肘で突かれる。
神楽は頬を膨らますが、お妙は、ホラっと促す。

「た、ただいま」
しかし神楽が言っても沖田は返答が無い。
それにムカつくは神楽。ココですごすごと帰る気が失せた。
なんならトコトンこいつを無視してやるネ!と台所に立った。
「姉御~! 何か飲むアルカ~?」
神楽の言葉に思わずお妙は、エッっと声を上げた。すぐに帰るつもりだったからだ。
そして、それは沖田も同じようで、一瞬神楽に怪訝な表情を向けた。しかしそれを神楽はスルーした。
「確かココに……あった! 姉御、カルピスがあったアルヨ!」
にっこりと微笑む神楽に思わずお妙は固まった。そして近藤はやっぱり連れてこなけりゃ良かったかと、冷や汗を浮かべる。
土方と山崎は顔を見合わせ、がっくりと項垂れた。

神楽はカルピスをお妙に渡すと、土方と山崎の間をこじ開け、お妙と座る
「何を決めてるアルカ?」
「出し物」
「えっ? 食べ物アルカ? じゃあタコ焼きは決定アル。後はお好み焼きダロ? 焼き鳥にカレーにうどん。あとオデン。肉まんにチュロス、クレープもあるし、フランクフルトにチョコバナナとかもたまんないアルヨ! 後はねえ」

「ちょっと待った。分かったからもうしゃべるな」
まだまだ出てきそうな神楽の口を土方が止めた。とはいえ、出てくる出てくる案。これは案外いけると土方は感心した。
神楽は大学祭と言う響きにワクワクと胸を膨らませ始めた。
「後はお化け屋敷ダロ?」
「いいなァ、是非俺もお妙さんと―――」
「行きません。」ぴしゃりとお妙が言い放つ。

「クイズとかで商品用意するのもいいアル。後はビンゴゲームダロ? バンドとか出来る奴集めるのもアリだし、ダンスやってる奴にも声かけるアルヨ! 後ミス・キャンパスコンテストを開くのもアリだし、ほら、メイド喫茶やありきたりだけどホストっぽいのもやってみる価値あると思うネ」

どんどんと出てくるアイデアに山崎も関心し、土方は真剣に聞いていた。
神楽が話す事で女の子はただただ年上だというのに黙って聞いていた
「てか姉御、うちのクラスはメイドじゃなくてコスプレ喫茶がいいアルヨ!言って見るネ。色んな衣装着て接客するアルヨ。男も女も混じって。そしたら年齢も性別も関係なく来てくれるネ!」
その考えにお妙の他に土方なども感心した。

「例えば?」
山崎が神楽に聞く
「なんでもいいアル! 衣装は洋裁の得意な子を集めて作らすから。例えば…スッチーとか女教師とか、メガネかけてタイトスカートはいて、白いシャツで決めるアル!」
思わずおぉ! と声が沸く。更に神楽は続ける

「後は…看護婦とか浴衣や水着、チャイナ服に、銀座のホステス。男はスーツ…しか浮かばないアル。バリエーションがないアルヨ」
ふむむと神楽が唸る。
「私服とかでも面白いんじゃないですか?」
山崎の声に、神楽はそれいい!! と叫ぶ。

「絶対総悟とかってスーツが似合うアルヨ……っと……」
あまりに白熱したため思わず本音がポロっと出てしまった。
自分は怒ってたはずなのに……そう神楽は思うが、沖田がテレビをプツッっと消した事で、緊張が走った。
沖田は首を鳴らし、ソファから立ち上がる。

「俺は何でも似合うに決まってンだろィ?」
そう笑う。一瞬神楽の表情が緩んだのを其処に居た皆は見逃さなかった
「自意識過剰アル」
「とりあえず土方の野郎よりは似合ってまさァ」
「あ~ん? テメー言うじゃねェか。じゃどっちが指名取るか勝負しようじゃねぇか」
「吼え面掻いてもしりやせんぜ?」
「上等だテメー。そのコスプレ喫茶とやらで勝負だ」

「エー!それはうちのクラスがやるアル!」
「今は俺たちの案をだしてんだ。言ったテメーが悪い、諦めんだな」
「ぶぅぅ! じゃあ私たちはメイド喫茶にするアル! 短いメイド服で、ご主人様~って奉仕するアルヨ!」
「いや、悪りィがそれは認めねェ」

来ていた女の子は、神楽を羨ましそうに見ている。
彼氏でもある総悟と、土方と楽しそうに口論をする様。
少々、妬みや嫉妬などのスパイスを入れた視線に気付くお妙は、話題を切り替えた。

「神楽ちゃん、そろそろ帰りません?」
にこりと微笑むお妙に、神楽はそうアルナと頷いた。

ではではと神楽が立つ。実は先ほどからずっとなのだが、座ってる人からすれば神楽が立ち上がった時に見せる
足のアングルは結構きわどい、短いワンピースゆえだった。
そんな事に今更沖田は気付きドキリとする。

見れば、其処に居る男は視線を伏せているではないか、沖田はチリチリと感情を燃やす
荷物を持って、歩く神楽とお妙、沖田は玄関まで見送る。

靴を履き、お妙が先に出て行き、神楽がそれに続く……。
その手を沖田は引く。
するとお妙が出て行った後、玄関の扉はゆっくりと、まるでスローモーションの様に締まっていく。
お妙は神楽が後ろに居ないことに気付き後ろを振り返ると、僅かな隙間の間から、神楽が引っ張られ、そのまま沖田の方へと体を向けられ、その顔が近づけられて行く様が見えた。

ほんの数メートル先には何人もの人が居る。
どのタイミングで誰がコチラ来るか分からない。
それが頭の片隅に浮かび、神楽は瞬間貌を逸らす、しかしその顎を沖田は固定するとハナッから舌先を絡めるように進入させた。

口で呼吸出来ず、もがくがその生暖かい湿った感触は、瞬く間に自分を侵食して行くのが分かった。
僅かな合間に腰に手を滑らせ、きつくその細い腰に回された手から伝わる熱に侵されて行く。
しかし、どうにもそれが嬉しくてたまらない。先ほどイライラとしていた感情はその熱に焼かれ散った。

体の芯が狂うほど火照り、やがて立てなくなりそうになる前にその感触から逃げるように離れた

が、しかし目の前の男はとうに満足そうに、口元に笑みを浮かべながら掌でその跡を拭う。
その視界に入る光景にさえ溺れそうになり、ドアにもたれかかる様に開けると、チカチカと光る電気と共に
苦笑しているお妙に思わず手を差し出した




・・・・To Be Continued・・・・・

Category: ★隣のあいつ
Published on: Sat,  24 2010 08:34
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6 Comments

Ayako  

改めて120000hitおめでとうございます!!

土方と総悟のコスプレ勝負!!見たいです!!めっちゃ見たいです!!!!
すごいんだろうなあぁぁぁ///

姐さん素敵です!!さすが☆
二人の仲を取り持ったのは彼女のおかげですよね♪

140000hit楽しみにしてます!!

それと、レン君のあの曲聴いてくださって、気に入ってくださってありがとうございます!あたしもあの曲、すっごい頻度で脳内ループするんです☆
そう、ほんとにイントロからぞわってきます!!
悪ノシリーズもいいですよね!リンレン大好きです!!

2010/07/24 (Sat) 19:31 | REPLY |   

雪良  

今日育児のためにお休みしていた仕事に復帰☆ま、ちょっとしか働かないんですけど、楽しく働いた後にこちらにお邪魔してみると、ななななんと後編が!!!
いやああ、あまりの嬉しさに瀕死状態です(笑)
神楽ちゃんが訪れてから総悟の機嫌直るのが早い(笑)すっごく神楽ちゃんを想ってるのが伝わります☆
この二人の駆け引き具合最高です!!!!!
もう今日は続き読めてほんっと嬉しいです!!!今日はええ夢見れますわあ☆
14万Hit早く来んかなあ~って思う今日この頃です。
ツンデレさん!いつもいつも応援してます!

2010/07/24 (Sat) 21:47 | REPLY |   
ツンデレ→ayakoちゃんへ">

ツンデレ→ayakoちゃんへ  

Re: タイトルなし

ツンデレ→ayakoちゃんへ">

悪ノシリーズだいっすき!!
最後バースデイで終わってた事に数日前に気付いた!!
ぜんまい仕掛けの子守唄だったっけかi-198

あっ!
あやこしゃごめ~ん!!
あのね、コスプレ勝負は出ないです!!
うわぁぁぁ!!そんんあに落ち込まないで!!
大学祭含めると長くなるから…
いや、でも学園祭メインの物語もまた別の機会に作るから
泣かないでぇぇi-240!!

2010/07/25 (Sun) 04:21 | ツンデレ→ayakoちゃんへさん">REPLY |   
ツンデレ→雪良ちゃんへ">

ツンデレ→雪良ちゃんへ  

Re: タイトルなし

ツンデレ→雪良ちゃんへ">

ぐっはぁぁぁ!!!

瀕死状態って!
ツンデレのほうこそ瀕死になった!今なった
駆け引き具合最高って!
雪ちゃんの方が最高i-237

おぉ!お仕事復帰されたの?しかも帰ってきてから覗いてくれたの?
もぅぅぅデレルゼ!!ww

早くも140000hitを楽しみに??
ありがとうぅぅi-237

2010/07/25 (Sun) 04:30 | ツンデレ→雪良ちゃんへさん">REPLY |   

ほし梅♪  

最高~[e:51]

はじめまして!
ほし梅♪と言います。

すごくおもしろいしキュンキュンしました!
総悟のヤキモチとか、かっこいいしかわいいです
早く続き読みたくてウズウズしてます(笑)
総悟みたいな彼氏欲しいです

ちょっとお聞きしたいのですが、同窓会……その後?はどうすれば読めるのでしょうか?

2010/07/25 (Sun) 07:13 | REPLY |   
ツンデレ→ほし梅ちゃんへ">

ツンデレ→ほし梅ちゃんへ  

Re: 最高~

ツンデレ→ほし梅ちゃんへ">

初めましてぇ (*´∀`*)ノ。+゜*。

ほし梅ちゃんと言われるんですね☆
コメントありがとうございますi-189i-237

早く読みたいなんて…嬉しすぎるi-203i-237
あっ!え~と、同窓会…その後ですね、えっと期待するような文ではないんですが、めっさ短いしi-201
あれはですね、トップページの上部にも書いてるんですが
ぶっちゃけランキングのどちらかを押しますi-265
そしてトップページの上部に書いてるようにしたがって行くと
パスが書いてますですi-179
あまり明確に言う事が出来ないのでゴメンネi-266

でも、しかしまだまだ続きを書き持って、更にどちらかにパスを毎回
宝探しの様に置いておきます。

よかったらちょくちょく除いてみてくださいね☆
コレからも宜しくお願いしますね☆ほし梅ちゃんi-185

2010/07/25 (Sun) 07:51 | ツンデレ→ほし梅ちゃんへさん">REPLY |   

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