非・日常的な生活 act 44

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(えんぴつマークの英語のところです)
↓↓↓↓↓↓↓↓ 二人して、屋根から下り、塀から地面に足をつけた時には、あの土砂降りがうその様にその空は青く澄んでいた。
黒い黒い雨雲は何処かに吹かれて飛んでいく。雲ひとつ無い空が、二人を照らしていた。
神楽と沖田の服は当たり前だがずぶ濡れで、いくら太陽が照ったといえどすぐに乾くはずもなく、その格好のまま仕方なく歩いていた。

神楽の頭の上には同じくずぶぬれの沖田の隊服が被さっていた。一応沖田が強く強くその隊服を絞ったお蔭で、若干軽くなっていた。隊服を被っている神楽の表情は分からないが、その二人の手は、しっかりと繋がれていた。
離さないように、どちらからともなく、ぎゅっと…。

沖田は反対の手で、絞ったベストを肩にぶら下げるように持っていた。
とぼとぼと歩く神楽に歩調を合わせてやり、言葉をかける事は無かったが、穏やかな空気が流れていた。
神楽は、少し隊服をかけてくれてよかったと思っていた。
嘘の様にてりつける太陽から自分を守る為ではなく、この真っ赤になっていつまでも治まらない温度の上昇を隠す事が出来るから…。

.....

ドキドキして…パンクしちゃいそう…。
何度も何度も破裂してきたあたしの『心臓』はもうボロボロのはずなのに、今もこんなにも早く動いてる。
ううん、これまでで一番早く動いてるかもしんないヨ。
きっと、そう、目の前にいる馬鹿な男のセイ…。きっと、そう。

多分たとえ今目を瞑って歩いたとしても、きっとあたしは大丈夫。そう思うノ。
だってこの目の前の男があたしの歩くその先をちゃんと造ってくれている。
転ばないように、危なくないように、さりげなく、でもぶっきらぼうに、手を、引いてくれるノ。
だからあたしはこんな真っ黒な服を被っていても大丈夫って言い切れる。

だって今、手放せない。あたし、気持ちが溢れて、どんどん溢れて、本当は足なんてもつれちゃいそう。
ね、好きだって言われた瞬間、あたし、ぜんぶぜんぶ感情が、気持ちが壊れたかと思った。
だって嬉しいって思うあたしと、信じちゃ駄目って思うあたしが、気持ちの中で喧嘩してて、爆発しちゃいそうだった。
ううん。爆発しちゃったんだよ。
お前にキスされて、嬉しくて、恋しくて、泣いちゃうくらい…。違う。泣けたんだ。
嬉しくて、嬉しくて、体なんて溶けちゃうかと思うくらい。気持ちが、『ハート』が嬉しい、嬉しいってどくどく溢れた。
握った先に伝わる脈とその温度が、あたしを好きって唄ってるんダヨ。
お前の細胞が、あたしに唄ってる。
それがとても心地よくて、今にも寝れちゃうくらい気持ちよくて、ふわふわしてた。

そしたらね、きゅうに明るくなった。
すぐに分かった。あたしが跳ね除けた、傘をお前が持ってたから。
でも、駄目、駄目。
今のあたし、このびしょ濡れになった、真っ黒な服がないと息も出来ないくらいナノ。
気持ちが溢れて、ドキドキしすぎて、お前の貌なんて見れないくらい。
だからその濡れまくってる黒い服を、ぎゅって被った。頭にひやりとした水の感触が触れて。あたしの桃色の髪から、そこから伝った水滴が、ピトピト流れた。
多分、すっごく綺麗だったと思う。太陽に照らされて、ちょっとあたしの桃色を映し出して…。

そしたらお前、黒い服の向こう側で、ちょっと笑った。
いつもだったらココで怒る私だけど、今は無理!絶対無理ヨ。だってどんな余裕なんてないモノ。

向こう側から聞こえてきた声。これに参っちゃったあたし。
だってね、だってね、とっても優しい声で、『可愛い奴』だなんて…。そんなの反則ヨ。
ての力が緩んだのが分かったお前は、ゆっくりと黒い服を取った。

あぁ、きっとあたし絶対凄い顔してる。余裕なんてゼロ!
チクショー!絶対こいつにからかわれる…。でも、今のあたしにとび蹴りくらわす余裕なんて無いんだコノヤロー!
だからあたし、目をきゅって瞑った。そしたら、音も、何も聞こえなく、見えなくて、不安になって目を開けて、見上げた。
そしたら、みた事ないお前が居たノ。
あぁ、この貌…あたしこの貌が見たかったンダ。きっとあたし…この貌が…。

そしたら、ゆっくり温度が落ちてきた。
今更だけど、またあたし驚いて、だってココ人どうりの多い公園。お前制服持ってるし…。
これってどうなの?
でも、やっぱり嬉しいって思ってるあたしが、体の中心から、音を鳴らすの。
トクントクンって…優しく…優しく…。

だからあたしその音に従った。
ちょっとつま先あげて、お前の温度に交われるように…。
そしたら、おっきなマメだらけの手が腰にまわされて、ぎゅって温度を放った。

見られるかもしれない。大丈夫。見られてるから…。
あたしとお前の傘のこっち側の人には、だい好きってキスしてる女の子とおまわりさんが…。
あたしとお前の傘の向こう側の人には、だい好きってキスしてる女のこと男の人のシルエットだけが浮かび上がった――――。


・・・・To Be Continued・・・・・

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沖神Rank
Category: ★非・日常的なせいかつ
Published on: Sun,  01 2010 05:56
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