キャラメル★パレット act 10

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月明かりの下、スカートの擦れる音が聞こえた。その音に、早いタイミングで吐かれる呼吸の音、地面を蹴り上げる音が重なった。ゴクンと大きく喉をならし、また早いタイミングでの呼吸。

 だんだんと照らされていくその姿を確認した隼人は、足の速度を更に速め、その振り上げている細い手首を掴んだ。
「きゃっ――。」
全速力で走っていた雅の手を、隼人がいきなり掴んだ事で、雅の体は勢いよく後ろに引かれ、隼人の胸に後頭部をぶつけた。
そこを隼人は雅の体ごと捕まえた。驚いた雅は、隼人の手を退けようと探る。その手さえも隼人は掴んだ。シャツ越しにくっついた雅の体から、高い音で刻まれる音が、振動として伝わった。走った事でつくられた音、そして無意識に奏でるココロに振動した音が重なった。

「は、はな――。」
「離したら逃げるだろ?」
「に、逃げないっ。」
「でも駄目だ。」
「何でッ。」
「離したくないから。」

雅は息を吸い込んだ。固まった体から、更に高くなった音が耳の奥に聞こえた。
「俺が恐いか?」
「―――。」
「悪かった。恐い思いさせちまって…。」
「――だって、殴られちゃうかと思った…。あんなに…あんなに、いっぱい居て…。」
良かった、何もなくて…。そう雅が俯くと、抱きしめた体から柔らかい匂いが鼻を掠めた。

隼人は、ピタリとくっついた雅をそのままに、横から見てみると、口を尖らして拗ねている様な表情をしている雅が居た。
体の奥から沸き起こる感情、その柔らかい頬に隼人は唇で音を鳴らした。付け加えて言うと、このほっぺにチューと言うモノ。
今までに一度だってした事もないし、そんな感情につきうごかされた事もない。自分自身、少々どころか、カナリ驚いた行動だった。
しかし後悔などしては居ないし、むしろ物足りない位だった。そう、物足りない。感情の赴くままに、隼人は固まっている雅のほっぺに、もう一度音を鳴らした。もう駄目だった。柔らかい感触に、鼻をくすぐる甘い雅自身の匂い。
温度、染まった薄紅色。もう一度、いや、もう一度、最後にもう一度…。

「ちょっ、ちょっと隼っ――。」
恥ずかしさに耐え切れなくなった雅が振り向く。それを待ってたとばかりに隼人は、唇へと重ねた…。
大きく開かれた瞳はオレンジ色して、きらきら星と一緒に輝いている。

離れがたい様に、一度、ゆっくり離す。上と下で雅のオレンジ色と瑠璃色が重なった。雅をそのままに、もう一度隼人は顔を傾けた。なにをどうしていいのか分からない雅はそのまま立ち尽くす。雅の柔らかい唇が隼人の温度に潰された。喉を鳴らしそうになったのを、何故か、必死で我慢した。隼人は、またゆっくりと離れた。

足が震えてうまく立てない雅を抱きしめたまま隼人はもう一度重ねた。ちゅっと音を立て軽く吸う。上唇を舐めた。雅の肩に、ひゃっと力が入った。下唇を咥えた。雅はぎゅっと隼人の袖を掴み、目を瞑った。次は頬へと場所を変えた。雅は目をつむったままピクリとも動かない。恐がっているのが容易に感じ取れた。

控えめに離した唇の温度を置き忘れたまま、雅を強く抱きしめた。
あまりにも強く隼人が抱きしめた事で、雅の体は浮く。つま先で必死に立った。心臓の音、トク。トク。トク。トク…。

いつもより、少し早い速度で唄う。何だか分からないこの気持ち。でも、けっして嫌じゃなくて…。でも、まだ、気づきたくない。そんな気持ち…。
抱かれた上の方、くすぐったい笑い声が聞こえた。

「おめェの心臓、早ェよ。」
「っな!」
無理やり手で間をこじ開け離れた。「早くないィ!」頬を膨らまして言う雅に、一瞬で間合いをつめた。
「なら、もう一回してもいい?」
「なな、何を!」
「分かってんだろ?」
「だだだ駄目に決まってンじゃない!」

月明かり、あぁ、神様、今日は満月ですか?あたしは狼に食べられちゃいそうです。超血統書付きの狼に…。

月の光が影を作る。背の高い影が手を伸ばす。背の低い影は逃げた。黒い影が暴れたけれども、ほんの少しの後、観念した様に、その影は大人しくなり、二つの影はくっついた…。



・・・・To Be Continued・・・・・

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Category: ★キャラメル ★ パレット(hit小説)
Published on: Wed,  06 2010 18:18
  • Comment: 4
  • Trackback: 0

4 Comments

きょん  

だ、大胆……

もしや雅はファーストキスですか?
わりと落ち着いてるからそうではないんですか?



二人とも母(神楽)みたいな人がタイプではないんですね……

2010/10/06 (Wed) 21:27 | REPLY |   

真奈美  

強引だぁww

雅は芯が通っているけど
こればっかりはどうしようもないよね;;

2010/10/06 (Wed) 22:35 | EDIT | REPLY |   
ツンデレ→きょんちゃんへ">

ツンデレ→きょんちゃんへ  

Re: タイトルなし

ツンデレ→きょんちゃんへ">


雅はファーストキスか!?
実は、まだ考え中なのです^^

頭でボーとしてたら、ふっと浮かんで、そん時に、
あっ。こんな設定って面白いかも。なんて気が付いたりして…。

そして、蒼と隼人のタイプってどんなんでしょうね。
確かに考えてなかった。

何ていうんだろう。寧々と雅にあって、ただただ最初は興味。
そして惹かれて。・。・てな感じなんだ☆

2010/10/18 (Mon) 17:39 | ツンデレ→きょんちゃんへさん">REPLY |   
ツンデレ→真奈美ちゃんへ">

ツンデレ→真奈美ちゃんへ  

Re: タイトルなし

ツンデレ→真奈美ちゃんへ">

もうね、もうね、このキャラ★パレ。大好きなの!

雅も、寧々も、蒼も隼人も、だいだいだいだい好き!
この話は、ある意味本当にオリジナルで、
その人その人を、ある程度好きに動かせるし、
楽しくて。

強引な隼人キュン。あの眼鏡の奥の色が
雅の色とかさなるのがかきたかったの!^^

2010/10/19 (Tue) 22:04 | ツンデレ→真奈美ちゃんへさん">REPLY |   

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