や き も ち act 26

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「神楽ちゃん!」
夜の街、そこら辺の客の足も、大分遠のいてきた。そんな中、義正の声が響いた。其処にいると思っていた神楽が、其処にはおらず、きょろきょろと探している。その義正の声を、其処にいるはずだった神楽が、路地裏で聞いていた。
「駄目だ、行かせねェ。」
思わず、義正の所へ行こうとする神楽の手を沖田は掴んだ。神楽は沖田の方を振り返ったが、再び自分の名を呼ばれ、義正の方へと視線を移した。
「だって、呼んでるアル。」
「駄目だ。」

「すぐに戻ってくるアル。」
あいつは、オメェに惚れてンでィ。喉から言葉がでかかった。しかしそれを他人の口から言うのは、反則だと言う事だけは分かっていたので、何とか飲み込んだ。しかし自分の惚れてる女を、みすみす男の元に行かせる様な寛大な心は持っていなかった。沖田は舌をならした。
「俺か、あいつか、どっちか選びやがれ。」
「何で、選ばなきゃいけないネ。ただ呼んでるから言ってくるだけヨ。」

「俺が嫌だっつってんでィ。」
神楽は、面倒くさそうに、ため息をついた。「すぐに、戻ってくるアル。」行こうとする神楽の手を掴んだ。
「あいつを選ぶのか?」
「だからそんなんじゃなくて…。」
「もう、いいでさァ。勝手にしやがれ。」
「ちょっ――。」
神楽の名は、呼び続けられている。沖田は、踵をかえし、神楽を置いていってしまった。「何でそんな怒るのヨ。」呼ばれている自分と、置いていかれた自分。あ~もう!唇を噛み、義正の方へと、とりあえず足先を向けた。神楽の姿を確認すると、ほっと胸を撫で下ろした義正に、神楽はとりあえず微笑んだ。
「どこかへ行ってしまったんではないかと心配しました。」
何処かにいってしまおうとしたアル…。内心で思う神楽をやんわりと義正は微笑んだ。その次の瞬間、義正は勇気を振り絞った様に真面目な顔になった。

「神楽、さんは、沖田さんと、お付き合いしてるんですか。」
辺りは暗く、はっきりとはお互いの表情が見えない。神楽が、ちょっと困った様にわらったのが、義正に見えた。
「お付き合い、してるアル。」
「そう、ですか…。」
しばらく、二人の間に沈黙が走った。その沈黙を裂いたのは、義正自身だった。
「僕は、神楽ちゃんの事が、好きでした。」
酔っていた自分の記憶が、所どころ飛んでいる部分もあるが、義正が自分に好意があると言っていたのは、うっすらと覚えていたので、あえて驚きはしなかった。

「うん。ありがとう。」
「僕だって、本当は、諦めたくありません。沖田さんみたいに、神楽ちゃんがピンチの時に助けたり、喧嘩も強くないけど、好きって言う気持ちは負けてません。」
「うん。」
また沈黙。神楽は、見守るように、優しく微笑んでいる。
「でも、神楽ちゃんは、幸せ、なんですよね?」
「――うん。幸せなノ。」
義正の顔が、切なそうに、一瞬泣きそうに歪んだ顔が、月の光がイタズラに照らし、神楽へと届けた。
「ごめんね。でも、すっごく嬉しいアル。」
驚くほど、優しく、優しく。言葉は出た。義正は、ゆっくりと神楽の方を見た。ちらり、ちらり、義正の視線は神楽と重なる。
「僕は、押しも弱いです。勇気もありません。でも、でも、一度だけ。たった一度だけ、抱きしめても、構いませんか…?」
空色の瞳が、月で濁り、一瞬迷った様に揺れた。独占欲の強い沖田の気持ち、義正の優しい気持ち、神楽の沈黙は続いた。

「すいやせん。それは勘弁してもらえやせんか。」
神楽の手を後ろ手に引いた。そして神楽の前に立ったのは、神楽を置いていったはずの、沖田だった。思わず言葉に詰まった神楽が見たのは、冷静に見せているが、暗闇の中、上下する肩と、分からないように隠す、あがった息だった。沖田は義正に頭を下げた。
「最初に、ちゃんと言わなくて、すいやせんでした。こいつは、俺の、俺の唯一、誰にも渡したくねェ女なんでさァ。喧嘩も馬鹿らしい程したりするが、それでもやっぱり、俺には、こいつが必要なんでェ。俺だけのものであって欲しいんでさァ。だから、勘弁してくれやせんか。」

「お、沖田さん。頭を上げてください。」
義正は口をわっと開けた。あの、沖田総悟が、自分に頭を下げている。たしか、自分の記憶ではプライドが高く、人の言う事は聞かない、問題児。唯一、自分が下になり、言う事を聞くのは、局長である、近藤だけだと聞いた事がある。そんな男が、自分に頭を下げているのを信じられない気持ちで義正は見た。それほどに、神楽が大切なんだと言う事。神楽を、大切にしていると言う事。
「神楽ちゃんの、大事な人が、沖田さんで、良かったです。心から、そう思いました。」
義正は、そう柔らかく微笑んだ…。




・・・・To Be Continued・・・・・

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Category: ★や き も ち
Published on: Sat,  09 2010 10:01
  • Comment: 8
  • Trackback: 0

8 Comments

さくらもち  

はじめまして!
いつも沖神Rankの方から小説を読ませていただいてました!
ツンデレさんの小説はちょうど自分好みの内容だったので大好きです♪

自分のブログをブログ村に登録したあと、他のブログ見に行ってたらいつも見ているのと同じタイトルのブログがある!と思って見てみたらツンデレさんのでビックリしてましたwww

これからも小説楽しみにしています!

2010/10/09 (Sat) 16:37 | REPLY |   

真奈美  

なんだか、ほんわか(?)したカンジの回ですね^^

ハラハラしたトコが多いお話でしたけど
やっぱり終わりが近づくにつれて
あたたかくなっていいですよね(*^-^*)

2010/10/09 (Sat) 18:36 | EDIT | REPLY |   

きょん  

さすが沖田!やるときゃやりますね……(≧∇≦)
疲れを癒してもらいました!ここに。
前期の成績が悪すぎて(10段階評価で4が2つwww)携帯とりあげられますー(泣)
勉強さっさと終わらせてパソコンで見れるよう頑張りますです。

今日明後日文化祭があります~。
今日雨だったので7000人ぐらいですみましたが、去年はインフルエンザで公開されなかったので明後日多くて20000人ぐらい来るんじゃないでしょうかね?
文化祭実行委員で、2日合わせて13時間働き、部活も合わせて時間がないです……WWW
今日は休みが30分でした(^O^)でも仕事してたいので楽しかったです!
その間にツンデレ様の作品を読み返して奮闘していました♪ここなくなったら死にます

2010/10/09 (Sat) 18:48 | REPLY |   

るみしー  

いいわー、沖田君。
そうでなくっちゃね。
やっぱ、かっこいいですわー。
大事な子にはたとえハグでも触ってほしくないでしょうから。

当たり前のことなんだけど、付き合っているの?って聞かれて、正直に付き合ってると言う神楽ちゃんもかわいい。
互いにやきもちをやきあって、刺激しあって、だけど絶対らぶらぶであってほしいです。

2010/10/12 (Tue) 15:11 | REPLY |   
ツンデレ→さくらもちちゃんへ">

ツンデレ→さくらもちちゃんへ  

Re: タイトルなし

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うぉ!うお~~!!
はははじめまして!ツンデレですぅぅ★

おぉ!さくらもちちゃんの好みの小説だとわぁ!
嬉しいッス!光栄ッス!

あっ。ブログ村ですか!
最近放置ぎみでしたが、いやはやここでも、嬉しいやぁ^^

ところで、ところで…。
むふふ★さくらもちさんのサイトはどれでございましょう。
今度是非、教えて下さいね★

これからも、萌えをお届け出来る様にがんばりますぅぅ♪
そして、またお声、楽しみにしてますね^^
一緒に頑張りましょうぅぅ★

2010/10/19 (Tue) 22:23 | ツンデレ→さくらもちちゃんへさん">REPLY |   
ツンデレ→真奈美ちゃんへ">

ツンデレ→真奈美ちゃんへ  

Re: タイトルなし

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この話を書くと決めた時に、絶対最後
沖田が義正に頭を下げるシーンを書きたくて…。

この回を書き終わったとき、
なんだか、達成感がありましたです!

結局沖田が我慢できなくて、来ちゃった。
今度は、神楽が我慢できずに出てくるシーンとかもかきたいな^^

2010/10/21 (Thu) 12:24 | ツンデレ→真奈美ちゃんへさん">REPLY |   
ツンデレ→きょんちゃんへ">

ツンデレ→きょんちゃんへ  

Re: タイトルなし

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ぬぉぉ!その後携帯の運命は如何でしたでしょうか!

成績悪過ぎるって(笑)が、頑張ってください!
でも、きっと偏差値もたかいんだろうなァ。

て事は、悪い悪いっていっても、多分あたしよりは
す~ごくいいんだ!^^

おお!文化祭!
てか、あたし、高校の文化祭って憧れますぅぅ!
人数半端ねェ!!ww
てか、働き過ぎィ★

文化際ネタって、実はあと数個あるんですヨ★
機会があったら、連載させたいですネ★

てか待てェェ!ここなくなったら死ぬってェェ!!
駄目駄目そんな事いっちゃぁぁぁ!!

2010/10/21 (Thu) 12:30 | ツンデレ→きょんちゃんへさん">REPLY |   
ツンデレ→るみしーちゃんへ">

ツンデレ→るみしーちゃんへ  

Re: タイトルなし

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初め、聞かれた時に、言いたくてもいえなかったし、
此処らへんでいえてもいいかな?とw

そうですね。
何があっても、この二人にはラブラブで居てほしい。
そして喧嘩も沢山してほしい。
そうやって、沢山絆をつくってって欲しいです!^^

2010/10/21 (Thu) 22:19 | ツンデレ→るみしーちゃんへさん">REPLY |   

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