Sweet selfishness ~甘い我侭~ act 13

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(えんぴつマークの英語のところです)
↓↓↓↓↓↓↓↓ 「悪かった…。」
土方の言葉に、ミツバは頭を振った。髪から水が飛び散った。そう。だけど違う。もっと、根本的な所のものなのだ。
「違うの。違うのよ。あたしが…もっと、あたしが…。」
涙を飲み込み、息をとめてみるが、すぐに苦しくなって嗚咽と一緒に出てきてしまう。土方はミツバの両手を掴んだ。俯くかと予想したミツバだったが、顔をあげ、泣き箱の欠片を、ひとつ、またひとつ、開放するように瞳からしとしとと、落とした。
コクンと喉がなったが、その視線を土方から逸らす事はしなかった。

「拗ねてみた…い。大声だして、十四郎さんと喧嘩してみたいの…。
もっと、皆みたいに…言いたい事、言って。怒ったり、泣いたり、笑ったり―――。」
ふわり、柔らかい感触が唇に感じた。ミツバの冷たくなった温度が、土方の温度に侵食され、温かみを取り戻した。
「馬鹿やろう…。泣くくれェ溜め込む前に、俺に言えばよかったじゃねェか…。」
しとしとと、変わらず涙は落ち続ける。
「だって、だって…。」
感情が高ぶり、震えだした唇。スンとなる鼻。それら全てを、目を細め愛しそうに土方はみる。ふっと柔らかく笑ったあと、ミツバの頬に手をやった。まだ濡れているミツバの頬はひんやりと冷たかった。
「喧嘩してみるか?」
イタズラに笑う土方に、ミツバは拗ねた様に首をふる。
「…いや。」
くっと笑い土方はミツバを抱きしめた。
「自分じゃ気づいてねェだけだ、おめェは。鏡で面見てみろ。しょっちゅう拗ねてんじゃねェか。無意識に頬膨らまして機嫌悪そうにだってしてらァ。」
目を、ぱちぱちと。
「そ、そんな事…。」
「い~や、おめェが機嫌損ねるなんざしょっちゅうじゃねェか。電話の声も不機嫌になるし。気づいてねェだけだ。」

まだ残っている、泣き箱の欠片をそのままに、ミツバは掌で頬を拭った。そして口を尖らせた。
「そんな事ありません。」
「ほらな。拗ねてやがる。機嫌悪りィ面が目立ってんよ。」
「怒ってません!」
「怒ってンだよ。そんなほっぺた膨らまして、まるでハムスターだな。」
「――なっ。違います!」
ミツバの頭を土方の大きな掌がぽんぽんと、撫でた。
「おめェは知らなくても、俺は知ってる。自分じゃ気づいてねェが、コロコロよく表情が変わってンぜ。」
本当に…?ミツバは見上げる様に土方をみつめた。
「まぁ、さすがに、泣いたのはビビっちまったけどな。」
「…ずっと、泣きたかったの…。」
変な奴だなと、笑いながらも、土方の、その眼差しはいつもよりも、ずっと、柔らかかった。

「まだ、泣きてェか?」
ううん。ミツバはほんのりと笑った。そうか。土方は呟いた後、バスタオルで体を包んだまま、柔らかく唇を押し付けた。
「もっと、触れてたい…。」

微か離れた唇の間からミツバは呟いた。ぐいっと土方は口を塞ぎ、噛み付く様にむさぼった。いつも重ねてくる唇と、何か、いや、決定的に違った。ミツバは流れに身を任せるように、唇を開くと、ザラリとした感触が舌を絡めた。
ミツバの後頭部から、うなじに手を這わせ、ぐいっと引いた。窒息しそうな程、重ねられた。
ミツバは鼻から声を漏らした。
びしょびしょに濡れたシャツに土方の手が這う。肌にぴたりとくっついているシャツの隙間を、少しずつ、その手はぬうように進む。
いつもと同じように恥らう肌、いつもと同じように恥らう顔。それでも、今日は、ほんの少しの勇気をもって、その首へと、白い腕を絡めた。
ぎこちなく重ねられたミツバの唇は温かく、そのココロに火をつける。濡れた服を、じれったそうに脱がしていくその動作に、思わずミツバは嬉しくなる。そして思わずふふっと笑ってしまった。土方の顔は、瞬く間に火照った。
そんな土方を、ミツバはイタズラな目で見上げる。
「そんな十四郎さん、初めてみたわ。」
「――わ、悪りィかよ…。」
ううんとミツバは首をふった。
「凄く、すごく嬉しいの…。」
そういって、淡く染めた頬を見た土方は、ミツバの首に顔を埋めた。
吸って、舐めたと思えば、甘噛みでやまない官能を…。

晒された光の中に浮かび上がる裸体に、今更ながら土方は喉を鳴らす。
その音は部屋の中に響き、ミツバの聴覚へと甘く呼びかけた。小さな喉をコクンと鳴らすミツバに、落ちてい影。
いつも触れていたその柔らかい肌を、無遠慮な手が掴んだ。大きめな手にすっぽりと入り、揉みしだかれる喜びに、ミツバは震え鳴く。
その先にある突起を、強く吸う。ちっとも、ちっとも優しくなくて、初めて見せる、余裕のない、彼の表情。
優しく突かれていた自分には、想像も出来なかった。こんな気持ち。
壊れそうで、壊れそうで…。
でも甘くて、熱くて…。幸せな気持ち。
求め、求められると言う行為が、こんなに素敵なものだと、こんなに余裕のないものだと、こんなにも没頭する行為だと、今日、初めてしった。
噛み付く様に、掻き混ぜるように、ただ、ただ夢中に…。

こんな行為、知らない。こんな幸せな行為、知らなかった…。
自然に涙は伝った。泣き箱の中身が、音をたてて、泡になっていく。しゅわしゅわになって、消えていく。その小さな泡の中には、頬を膨らましていたり、拗ねていたり、笑っていたり、泣いていたりしている自分…。
そしてその、どんな自分の隣にも、ちゃんと、切れ長の目をした、いつも瞳孔開きぎみの、男がいた…。

ふわり、ふわり、最後の泡は、大きく形をつくり、上に、上にとあがっていく。
その中には、布団の中に素肌をさらして、寒くないようにとくっついている二人の姿があった…。


・・・・To Be Continued・・・・・


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Category: ★゚・*:.Sweet selfishness ~甘い我侭~.:*・゚
Published on: Tue,  12 2010 21:08
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4 Comments

真奈美  

ミツバさんがちゃんと土方に伝えられて良かった^^

次はお妙?神楽?
どっちも楽しみだなぁ~

2010/10/12 (Tue) 22:36 | EDIT | REPLY |   

るみしー  

ほんとほんと、どっちも楽しみです。

ミツバちゃんと土方さんもちゃんと互いの気持ちがわかってよかったよかった。
こうでなくっちゃ。
いつも理想どおりに事は運ばないので、たまに爆発して、軌道修正してって必要ですよね。

2010/10/13 (Wed) 07:53 | REPLY |   
ツンデレ→真奈美ちゃんへ">

ツンデレ→真奈美ちゃんへ  

Re: タイトルなし

ツンデレ→真奈美ちゃんへ">

お妙ちゃんでした。
書き始めたとき、コレできんかなぁって
超不安だったけど、

書いてみると、ものっそ楽しかったと言うね!!ww

2010/10/26 (Tue) 15:35 | ツンデレ→真奈美ちゃんへさん">REPLY |   
ツンデレ→るみしーちゃんへ">

ツンデレ→るみしーちゃんへ  

Re: タイトルなし

ツンデレ→るみしーちゃんへ">

時には、喧嘩も必要って事ですよね★

感情にのって、思ってる事ぶちまけてこそ
気付くものが其処にはあると言う気がします!

なにわともあれ、コイツら大好きだぁぁw

2010/10/26 (Tue) 15:53 | ツンデレ→るみしーちゃんへさん">REPLY |   

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