木賊色の唄 act 2

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「千鶴!」

縁側に、一人座っていると、背中にかけられた声に千鶴は振り返った。すぐに千鶴は柔らかく微笑みを見せた。
「どうした。何か悩み事か?」
言いながら、千鶴の横に腰をおろしたのは左之こと、原田左之助だった。胡坐を掻き、千鶴の顔を覗き込む。思わず千鶴は体を一瞬ひいたが、当ててやろうかとの声に、千鶴はピタリと体を静止させた。
「平助…だろ?」
言った後、にやにやと千鶴の顔が染まるその瞬間を楽しむように見つめた。
「な、ち、違います!」
「いーや、ちがわねー。図星だろ?」
確定的な要素を含んだ左之に、必死に隠そうとする思いと、片側で、どこでバレてしまったのかとの思いが交差し、慌て、目をぎゅっとつむったり、頭をぶんぶんと振り、そのポニーテールを振り回した。左之はこりゃ面白れーとばかりに右ひざをバチンと叩いた。

「全部顔に出てるぜ?」
その左之の声に、思わず顔を覆ってしまった事で、自分でも確定ずけてしまったと千鶴は後悔をした。が、もう遅い。はぁ、とため息をつき正面を向いた。
「今更、ですよ。」

その一言に、多くの意味を含めた。それが左之に伝わったかどうかは分からないが、顎に手をやり、少々考えるそぶりを見せた。一時、その場は沈黙になった。秋風がふわりと二人の髪を揺らした。夏のにごりと、冬に染まる前の湿った空気だったが、少しカラっとしてる様な気もした。
赤とんぼが、つがいで二人の前を通り過ぎた。体をピタリとくっつけ、羽を四本同じように動かしながら、まるで楽しむように八の字をかいた。
千鶴がそのトンボを意味もなく見て笑みを作っていると、横顔に声がかかった。

「千鶴。俺らが、協力してやろうか…?」
えっ。と神楽は首をかしげた。悪巧みを考えてるのがアリアリと顔に出ている。千鶴は何となく嫌な予感が働き、微笑みを保ちながら、左之に首を振った。
しかしこれで、あきらめる左之ではない。もはや、千鶴のためにやっている事なのか、自分の考えたシナリオが面白そうでやりたくて堪らないのか、左之自身、分からなくなっている。が、其処は強引に千鶴の為だと左之は決定ずけた。
けれど当の千鶴がその気じゃないのは困る。いや、困るとは言い方が適切ではないような、そうなような…。
そこで、左之は説得を始めた。

「いい方法があるんだって。」
「別に私は…。」
「俺はな、別にお前は男の成り(なり)してるからって、心の奥に沸いちまった感情まで殺す必要はねーと思うんだがよ。」

ふわっと笑う、何もかも見透かした笑顔に思わず千鶴は言葉につまった。
左之は、ぐいっと千鶴の肩を抱き、自分の方に引く、
「どうだ?のってみっか?絶対損はさせねーぜ?」

顔の間、10cm、其処になんの感情が二人の間にないものだとしても、免疫のない千鶴にとっては、それは恥ずかしいもので、体をぐぐっと離しながら、まず一旦跳び鳴る心臓を落ち着かせ、ちらりと左之の方を向いた。
千鶴の性格からして、あえてその表情に隠された言葉をだしずらいと左之は瞬時に気付き、千鶴の肩を軽く叩き、
「任しとけよ。」
そう笑い、其処を後にした…。
Category: 初めにお読みください
Published on: Thu,  28 2010 22:11
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4 Comments

きょん  

左之さん何を考えてるんですか!?

2010/10/29 (Fri) 06:51 | REPLY |   

真奈美  

左之の考えたシナリオはどんなのかなww

2010/10/29 (Fri) 18:18 | EDIT | REPLY |   
ツンデレ→きょんちゃんへ">

ツンデレ→きょんちゃんへ  

Re: タイトルなし

ツンデレ→きょんちゃんへ">

うふふふふぅぅ!!

大体あたまの中で出来上がってるんだぁぁ^^
もぅ、平ちゃんのはドッキドキなの!

一番好き★

2010/11/09 (Tue) 21:55 | ツンデレ→きょんちゃんへさん">REPLY |   
ツンデレ→真奈美ちゃんへ">

ツンデレ→真奈美ちゃんへ  

Re: タイトルなし

ツンデレ→真奈美ちゃんへ">

どんなんデショ!
楽しみにしててくださいね★

平ちゃん大好き、本当に好きです^^

2010/11/13 (Sat) 16:53 | ツンデレ→真奈美ちゃんへさん">REPLY |   

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