Sweet selfishness ~甘い我侭~ act 36

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(えんぴつマークの英語のところです)
↓↓↓↓↓↓↓↓ 「ごめんネ。ほんっとごめんネ!」
何度となく、神楽はあやまり続けている。それを聞きながら、青筋を立てているのは沖田。
そしてその前で、尻もちを付き、神楽に謝り続けられているのは、先ほどの三人組みの男達だった……。

神楽は風呂用にと持ってきた小さなタオルで、男の切れた口元を拭っている。
「も、もう大丈夫です」
「何いってるアル! あぁもう、こんなに腫れて……」
男の口元からじわっと出てきた血を神楽は拭った。至近距離。しかも自分のタイプ、と言うより、殆どの男なら見惚れてしまう様な女。けれど、それと引き換えに、後ろの男の視線が痛い。
そして恐い……。

「あっ……あの! もうそれくらいでいいです! ほんと!」
言う男を、両サイドに居る男が手を貸し立たせると、【沖田】にお辞儀をし、早々と立ち去った。

首をかしげながら神楽は振り向き、そしてその途端、原因が分かったと顔をげんなりさせた。
「お前……せっかく助けてくれた人になんて顔してるアル」
「テメーだけには言われたくねーよ」
ま、確かにそうだった。
全ての根源は、この女にありけり……。
こんな場面になって何だが、実を言うと、神楽はちょっとほっとしていた。気まずく沖田と顔をあわせずにすんだからだった。あーだこーだと出来事が起こったせいで、気が付けば、普通に、そう普通に……。

「そ、そんな怒らなくても……確かに柿につられたのは……ちょっとマズかったけど」
「柿って何だそりゃァ!! っテメーマジでぶっ殺してやらァ」
間髪いれず沖田が怒り突っ込んだ。そして、さっきまで目狐を殺すだなんだと言っていた台詞を、自分で神楽にとぶつけていた。
そして、此処で、別の声が入った。
「ま、まァ、いいじゃないっスか……。か、神楽ちゃんが馬鹿なのは今にはじまった事じゃないっスよ。ね? ね~? ……なんて」
小さくなって居る神楽のフォローに入ったのは、居るはずのないまた子。しかしそのフォローも、結局フォローできないまま終わってしまっている。フォローの達人、土方には遠く及ばないとまた子は涙を呑んだ。
そんなまた子と、更にちっちゃく縮こまる神楽を沖田は見ると、呆れ半分でため息をついた。
そして、わざと話題を変えるように、自分の隣の男へと視線をうつした。

「なんでこんな所に出てきやがった? ア?」
理不尽にも、沖田は機嫌の悪さを高杉にまでぶつけている。
高杉からすれば、とばっちりもいいところだった。なんせ、三人は、神楽を見つけるほんの少し前に逢ったばかりだった。しかも神楽が居ないと言う事で、全ての話を後まわしにしたのは、他でもない沖田にも関わらず、だった。そして、高杉の眉もピクリと動いた。こうなったら意地でも説明したくないと顔に書いてある。
「けっ。知るかよ」
沖田が高杉と正面きった。

「ちょちょっ! ま、待つアル! わ、私が悪かったアル! ごめんなさい」
今はまだ遊び喧嘩と言うところだったが、此処からどちらかがマジになる事はよくある事であって、それを恐れた神楽が、素直に頭を下げた。
「もう二度とこんな事はしないアル」
まだ頭をあげない神楽だったが、正直、この台詞、もう幾度となく聞いた気がするのは、けっして気の所為ではない。つまりは学習してないと言うこと。そこまで分かっていたが、結局は許してしまうのもいつもの事だった。

「謝る事だけなんだよな、お前って」
「ハイ。その通りアル」
沖田の馬鹿にする台詞にも、神楽は怒らず肯定した。と言うか、この場合肯定する神楽にも少々問題があるかとは思うけれど、それはとりあえずおいておく。
そんな二人を見ていた高杉が、呆れ顔で背をむけ、元来た道を歩き出した。
「あっ! 高杉、一人じゃ行っちゃ駄目アル! 迷子になっちゃうヨ!」
高杉は、ゆっくりと神楽の方をむく。既に顔が引きつっていた。
「オメーと一緒にすんじゃねーっ。この馬鹿女!」
神楽はヒっと顔を引きつらせる。
「だだだって……私迷ったもの!」
「だからオメーと一緒にすんなって言ってだろうが。ちゃんとココに入ってらァ。ちなみにオメー以外の全員なっ!」
高杉は頭を指差し、さも忌々しそうに神楽に言葉をぶつけると、さっさと足早に言ってしまう。
また子は神楽の方をちらりと見ると、ゴメン! と手をあわせ、謝るそぶりを見せた後、急ぎ足で高杉の後を追っていった。
(高杉にまで馬鹿って言われてしまったアル……)
ココに来て、【やっと】神楽は落ち込んだそぶりを見せた。
(何やってるアル……私)
神楽はあからさまにため息をついた。その神楽を後ろから抱きしめたのは、他でもない沖田だった。
「まっ、何にせよ、オメーが無事で良かったと思いまさァ」
「――――ほんとに、そう思うアルか?」
「なんでェ、じゃ、どう思ってほしいんだよ」
「どう……っていうか……。もうぶち殺したくなる衝動は……おさまったアルか?」
神楽の言葉に、沖田は思わずふき出した。まだまだ神楽の中では反省中らしい。それはその表情が分かりやすくものがたっている。神楽が今しがた出した言葉も、彼女なりに真剣な言葉なんだろう。
考えれば考える程沖田は笑いをこらえるのに精一杯になった。

(結局、俺も甘ェよなァ。もうどうでもいいぐれーにまで下がっちまってらァ)
沖田は神楽の正面に回ると、両手でほっぺを掴んだ。神楽は何も言わずに、ただただ上目で沖田を捕らえる。けれどやっぱり頬が痛いのだろう。その瞳には、うっすらと涙が浮かんできた。そこまでで沖田はパッと手を離した。

「これで勘弁してやりまさァ」
沖田の言葉に、一瞬神楽に安堵の表情が浮かんだ。
しかしすぐに疑り深く沖田を睨んだ。
「本当……アルか?」
沖田は神楽の頭をくしゃくしゃとする事で肯定づけた。沖田がこれをすると言う事は、もう怒っていないと言ういつもの合図なので、今度はちゃんと笑顔を見せた。
「にしても、何でアイツらーがいんの?」
「あっ。私が呼んだアル。ほら、さっき電話してたデショ? その時また子があんまり羨ましそうにするから、だったら高杉に強請ってみればって言ったアル。でもまァ、高杉が来るとは正直思わなかったけど……」
沖田はこれで納得がいったと、盛大にため息をついた。


「あ~あ、せっかくの露天風呂が台無しでさァ……」
沖田の言葉に、神楽は返す言葉もない。
どうやって機嫌を取ろうかと考えている神楽に先に行ったはずだったまた子の姿が見え、思わず首をかしげた。
どうしたと神楽が口を開く前に、また子がその口を塞ぎ、とりあえず上下する肩を落ち着かせた。

「あのっ……何かっ……お詫びとして、うちらの分もサービスしてくれるって!」
その目はキラッキラとしている。
けれど神楽は首をかしげた。
「お詫びって何のアルか? だって、私が悪いんだもの。何でそんな事……」
言った神楽の横、沖田の表情がギクリとした。
この沖田の件については、むしろ神楽は知らないままでよかったはずなのだ。けれど逆に気をまわされてしまった。ありがた迷惑もいいところだ。しかも高杉達をサービスする必要など、はっきりこれっぽっちもないはずなのだ。どうせ、また子が着いたそうそう、神楽に連絡をとフロントに部屋を聞いた所、芋ずる式にこうなってしまったのだと沖田は考え、空を仰いだ。




・・・・To Be Continued・・・・・
Category: ★゚・*:.Sweet selfishness ~甘い我侭~.:*・゚
Published on: Wed,  16 2011 20:20
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4 Comments

真奈美  

まさか高杉とまた子が来るとはww

サービスってなんだろうか・・・

2011/02/16 (Wed) 22:00 | EDIT | REPLY |   

きょん  

まあなんにせよ、神楽が無事で良かったです。

あれを知ったら
神楽は女狐をぶっつぶそうとするだろうけど、沖田がやろうとすると止めると思います(`・ω・´)キリッ

2011/02/16 (Wed) 22:20 | REPLY |   
ツンデレ→真奈美ちゃんへ">

ツンデレ→真奈美ちゃんへ  

Re: タイトルなし

ツンデレ→真奈美ちゃんへ">


神楽も来るとは思ってなかったっぽいですけどね(笑)

ちなみにまたチャンはと言うと、
お部屋から→ショッピングで高杉の服を見たり、自分の
服を見たり、この時高杉に視線が集中してしまって
また子はちょっと鼻が高いw

その後、プラプラしながらクレープを買い食い(また子のみ)

その足で本屋に行って、映画でも見に行こうかと思って
た所、神楽からの電話! そして高杉に言うと最初却下されたが
その後また子が拗ねたので 温泉へGOとなった(笑)

です!!

2011/02/17 (Thu) 19:23 | ツンデレ→真奈美ちゃんへさん">REPLY |   
ツンデレ→きょんちゃんへ">

ツンデレ→きょんちゃんへ  

Re: タイトルなし

ツンデレ→きょんちゃんへ">

目狐さんは、スタッフによって撤去(笑)

しかし確かに神楽は知らない方が
幸せだと感じてしまいますが、
運命のいたずらは恐いですよね!

すっぱだかで沖田が女に迫られたなんて
神楽が知ったら、泣くか怒るか拗ねるか……。

どれに当たってもおいしい。。
沖田には悪いけど(笑)

2011/02/17 (Thu) 19:26 | ツンデレ→きょんちゃんへさん">REPLY |   

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