Sweet selfishness ~甘い我侭~ act 48

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(えんぴつマークの英語のところです)
↓↓↓↓↓↓↓↓ 高杉からの、また子へのプロポーズから、二日後、沖田総梧は、その彼女の薬指から、光り輝く物を見て、驚きに駆られる事となる。

控えめながらも、しっかりと輝きを放つその指輪は、確かに高杉からの贈り物だと、一目見て、すぐに分かった。
しかし、まさかアイツが……? 彼の性格を考えてみると、そう思えるのも納得がいくと言うもので。

ただ、また子のその表情を見ると、それはまぎれもない、真実だと言えた。

「マジかよ」
思わず声を漏らす。誰にも聞かれては居なかったけれど。
あの、高杉が? それは沖田にとって、検討もつかなかった事だった。

先を越された……。

そう言っても過言ではなかった。なんせ高杉と同じ様に、彼もまた、彼女の為にと用意していたのだから。
ただ、それをどうやって彼女の薬指にはめるか? それがどうにも分からず……。
彼なりに、色々思考しては見たが、なんせ一世一代と言っても過言ではなく。

自身の思いは、きちんと彼女にあるのに、それをどう上手く伝えるか、分からないでいた。

しかし、高杉に聞く事など出来ず。
神楽は、気づいているのだろうか? また子と仲のいい彼女の事だ、とっくに知っている可能性が高い。

こういう物は、それぞれのタイミングがあると言うもので、触発されてやるものでもない。そして、彼の中でも、そんなつもりは毛頭なかった。ただ、彼女の為に、そしてその未来を考えた上で……、思ってはみるが……。





「沖田」
ふいに呼ばれた自身の名に、彼は驚き振りかえった。
そこには、今まで考えを巡らせていた本人、神楽がいた。

「どうしたアル? そんな顔して」
そう言う彼女の瞳は、いつもと変わらず。知って……いないんだろうか?


「あ、いや、別に、なんでもねえよ」
いつもと同じように、笑ったつもりだった。そう、言いながら神楽は笑う。
その、神楽の手を、沖田は掴んでいた。
「ど、どうしたアル?」
あまりに突然の事で、神楽は意味も分からず、その掴まれた手を見下ろしている。

沖田は、何かを考える様なそぶりを見せたが、ゆっくりと、その掴んでいた手を離した。
「いや、何でもねえ」
そう言われると、ますます気になってしまう。神楽は思ったけれど、それを口にだす事はなかった。




昼休み、事務所へと沖田が仕事を終え帰ってみると、丁度ソファにもたれ、テレビを見ているまた子を見つけた。
なんとなく、沖田の視線は彼女の薬指へ、そこには、朝と変わらず、控えめながらも光る指輪がつけられていた。

また子は、沖田に気づいている風はない。
一人で居る。だからこそ安心した様に、その指輪を愛おしそうに見つめていた。
そんなまた子を、ただ沖田はじっと見ていて。





「わっ……びっくりしたッス」

沖田の視線が、自身に向けられている事に気づいたまた子は、驚いた顔をさせた。
「い、居るなら声でもかけて下さいよ」

言いながら、また子は、一人分席をずらした。ここに座って、そう微笑みながら。
沖田はゆっくりと隣に腰を下ろす。
「どうしたんスか? また悩み事ッスか?」
話してみて、そんな顔をするまた子に、しばらく沖田は口を閉ざした。が、やはり聞いてほしいと思って。





「それ――――」

あえて口に出して名前を言わず、沖田はそこへと指さした。
これ? また子はすぐに理解すると、幸せそうに笑った。

「うん、はめてもらったんス」
また子は、その薬指をじっと見つめる。

当の本人から聞いた今でも、まだ信じられない。あの高杉が? 


「プロポーズ……されたんス」

また子から出てきた言葉に、沖田は唖然となる。
「マジですかィ」
「大マジッス」
また子は、自身もまだ、信じられない、そんな風な表情をさせながら、沖田の方へと、その薬指を見せた。

その手には、高杉が、また子の為にと、一生懸命考えた指輪があった。それはとても輝いていて。


「返事は……したんですかィ」
聞かなくても、本当は分かっている。でも、沖田は聞かせて欲しいと、また子に視線を寄せた。
しばらく、また子は黙ったままだったけれど、ひかえめに、うんと頷いた。

「もう少ししたら、仕事が落ち着くから、そしたら、一緒になろうって」
また子は、ゆっくりと膨らみのあるお腹をさすった。
何も言わなくても、また子の幸せが、沖田に伝わってきた。



「沖田さんは、どうするんスか?」
それは勿論、神楽の事を言っていて。また子も、大切な友達だからと、心配していて。



「俺は……」
答えなら、もうとっくに出ている。これから先、長い人生を歩んでいくのは、神楽しか考えられない。
ただ、それを上手く伝えられる自信が、なくて。

「そのまま、ぶつかってみたら、きっと大切なものが、手に入るッスよ」
だから頑張って、また子は沖田にそう微笑む。

年下である、また子は、神楽の大切な友人である。そんな彼女からのアドバイスに、沖田は何かを決意した様に、頷いた。

「俺も、頑張りまさァ」
沖田から出てきた言葉に、自身と同じように、また神楽へと幸せがとどきます様に、神様に願いを込めた。





・・・・To Be Continued・・・・・
Category: ★゚・*:.Sweet selfishness ~甘い我侭~.:*・゚
Published on: Wed,  10 2013 11:25
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