彼氏  act32

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↓↓↓↓↓↓↓↓ 神楽達が二人して、そこのアパートへと駆け込むと同時に、その雨脚は、二人の予感を煽るかの様につよくさせた。

目をくらむ様な光のすぐ後、とてつもない音が、二人を襲った。

「うわっ……凄い雷ッスね」
また子はブルっと体を震わせた。うん、神楽も同じように……。
バチバチッと、古い屋根に雨水が当たる。シンとしたその空気の中でのそれは、余計に怖かった。

こくりと、喉を鳴らす。

二人その重ねる手を、ぎゅっとにぎりしめた。








叩きつける様な雨から、神楽達が身を守る中、それは、沖田達の体をも濡らしていた。
誰一人として口をひらくものはいない。
ただ、真っ直ぐに走り続けている。

早く、早く……神楽の元へ、そう思いながら。





キィ―――――― ……。

雨音に混じりながら、ほんの微かに聞こえた、頭上からの音に、神楽達は驚き見上げた。
「な、何か今、音が聞こえなかったアルか?」
神楽の言葉に、無言でまた子は頷いた。

何……?

喉元をヒクリとさせながら、上を見上げる。

トタ……トタ……。

あ、足音――――――  ?

口元を覆う。声を出しちゃだめ。そうお互いに目を見合わせる。
でも、どうして? ここはとっくに廃墟とした場所だ。誰も居るはずがない。
そう思うと、余計に先ほどの音が怖く聞こえた。
それを煽る様に、雨あしはひどくなるいっぽうで。

トタ……トタ……。

まただ。今度は間違いない。人間の、足音が、確かに聞こえた。
二人手をぎゅっと握り締めると、車庫の隅へと身を潜め、息を殺した。


キィ………。






上の階に……誰か居る……?!






息を飲み込む神楽達の上で、ドアが開く音がした。
何で? どう考えてもおかしい。二人は体を小さくさせる。
カタン、カタン、カタン、カタン……。

二階から、足音が響いた。一人ではなく、複数の。ふたり、ぎゅっと手を握り締めた。
空は、雷のせいで、真っ暗に染まっていく。
電気もついていない、その場所は、一気に光を失った。

靴の音が、どんどんと近づいてくる。

二人の心臓の音が、その場所に、ゆっくりと、聞こえて……。













光、そして轟音と共に、雷が走る――――――。
目がくらんだ、また子の隣、神楽は、震えていた。




「あいつ……あいつは――――――――っ」


・・・・To Be Continued・・・・・
Category: ★彼氏
Published on: Wed,  17 2013 10:44
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