Honey Girlの悪夢 act 32

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↓↓↓↓↓↓↓↓ あいつに何かあったら……私は生きていけない――――――。





小さな二つの手を組み、ただただ彼の無事を祈る……。





神楽は、そっと瞳を閉じた。



沖田と高杉が、自分の前に背中を見せたのは、もう何時間も前。
それから、掌から伝わる震えが、止まらない。
空はもう真っ暗。
今、神楽は、自身の自宅へと居た。

カーテンをしっかりと閉め、近藤に再三確認された戸締りもしっかりしている。
外には、彼の変わりに、二人の男が、しっかりと護りを固めていて。

「お願い……」
どうか無事でいて――――――――。






コツッ……。





神楽の体が、ひくりと震えた。
今……、確かに、音が聞こえた。



「だ、誰……? ゴリアルか?」


小さな喉がひくりとなる。
手にじんわりと汗が伝った。
「ト、トッシー……?」

神楽の声に、その向こう側からの返答はなく。

外には、ちゃんと二人が居てくれると言っていたはず……。

出ても、いいのだろうか? でも、絶対に開けるなって……。
どうしよう――― 。
シンとした中で、神楽の心臓の音が高くなる。

怖い………。





「――――――俺だ」

小さな喉に、いっきに息が舞い込んだ。

「おきた……」
沖田――――――っ。

スカートを、ふわりとさせ、その玄関へと、走りこんだ……。



ガチャリとそのドアを開け、彼に、飛びついた。

暖かいその温度は、確かに沖田のもの。鼻を掠めるその匂いは、確かに彼のもの……。

「待たせちまって、悪かった」

沖田をめいっぱい抱きしめながら、首をふる。
顔は、涙でくしゃくしゃになった。


「いい……いいアル、全然っ、かまわないアル――――――っ」

頬に涙が伝ってやまない。それは沖田の肩までも濡らしていく。
ゆっくりと、沖田は神楽の背に手の伸ばす。そして、ぎゅっと、抱きしめた。
きつく、きつく、抱きしめた。

息を、めいっぱい、吸い込んだ。

「怪我はっ……ないアルか?」
神楽の言葉に、ゆっくりと沖田は頷いた。
本当に……? 神楽は、そっと、沖田の顔に触れた。

かすり傷さえ、そこには、みあたらなかった。
良かった……。本当に良かった……そう神楽は頷く。

自身にくっついている、その暖かい温度は、確かに沖田のもの、待って、待ち焦がれていた、彼のものだった。

でも、本当に?
心配でたまらない神楽は、ゆっくりと沖田から自身を離し、その彼の姿を、瞼に写した。
怪我は、確かにない。彼の言った通り、無傷だ。
頭は? ぶってない? 顔は? 殴られたりしてない? そう、彼の頬に触れた。

その神楽の手を、やんわりと沖田は掴んだ。

「きっちり、落とし前はつけてきやした。もう、オメーが、二度と脅える事ねえ様に」

うん……うん……。

神楽のほんの小さなその手は、ゆっくりと沖田の頭を引いた。
彼女の柔らかいおうとつは、沖田の唇に、くっついた。
彼の頭を、愛しそうに、抱きこんで……。

ななめ45度、二人の温度は、熱く、蕩けそうに、交わった。



・・・・To Be Continued・・・・・
Category: ★Honey Girlの悪夢
Published on: Mon,  15 2013 11:04
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