Honey Girlの悪夢 act 33

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↓↓↓↓↓↓↓↓ 暗がりの闇の中、つい先ほど、一人の男が自分達の前を通っていった。
その後、足音は、もう一つ残っていて。近藤達が、それが誰のものなのかが分かっていると、そのまま待ち続けた。

僅かな月の光の中、高杉は、近藤達の目の前に、姿を現した。

「落とし前は、きっちりとつける事ができたのか?」

土方の言葉に、高杉は、いったんの間をおいて、「あぁ」と口を開いた。




その高杉の姿は、沖田と同じように、何も乱れてなどなく。
ほら、と高杉は、土方の掌に、その小さな物を置いた。
それは、神楽を苦しめ続けていた、小さなちいさなカメラと携帯と、パソコンを繋ぐ、メモリーカード。

「何もかも、消し去ってきた。木っ端みじんにな」
神楽を苦しめ続けていた物全て。二人はそれを、言葉通り、消去していた。
最後の最後まで念をいれ、確認し、二度と、他人の目に、触れないようにと。


土方の掌の中に、小さくあるそれも、中身は空っぽ。それでも沖田は、彼らの元から取り上げてきた。

心配していなかった訳じゃない。でも、この二人だからと信じていた思いは、ちゃんと沖田達に届いていた。

「あいつは?」
聞かなくても、どこに行ったかなんて分かっている。
たった一つしか、その場所はないんだから。

「声もかけずに、走っていきやがった」
高杉の言葉に、憎たらしそうに土方が口を開く。想像していたとばかりに高杉は口元をあげた。

「やれる事はやった。後は、あいつらがどう進むかだ」

高杉の言葉に、素直に納得が出来た近藤達は、静かに沖田が通っていった道、神楽への自宅へと視線を向けた。






甘く熱い熱が、二人の口内を駆け巡る。
そんな熱を、足りないと要求するのは、彼女の方である。

思いはどんどんとあふれてくるばかり、けれどそんな神楽の足も、そろそろ限界だった。
もう立ってられないと、足をカクンと力を失った。それを沖田が素早く抱き上げた。

華奢な体を、ぎゅっと抱きしめる。

沖田の肩に、神楽の生暖かい息が、かかる。



「お前は……私の全てヨ」
柔らかい神楽の唇は、沖田の口に痛いほど絡みついた。
桃色の髪に沖田の掌は、飲みこまれ沈み込む。それを痛いほど強く自身へと引いてまた重ねた。
静かなその場所で、たった二人だけの息が、響き続ける。

「離さないで……」
言葉を吐き出しながら、その息を沖田に貪られる神楽は、もう立てないとその全身を沖田に預けた。
生暖かい唾液が、その二人の口内を熱く交差していく。それでもまだ、ぜんぜん足りないと、その柔らかい唇に、吸い付いた。

息が出来ない、苦しい、でも離れたくない、離さないで……。

こんなにも強く神楽から、感情的に求められる沖田は、戸惑いそうにもなる。
けれど愛しさが膨れ上がるのは、また自分も同じであって。強く、絡めていった。

そして、名残惜しくも二人の唇は、そっと離れた……。



(私には、こいつしか、いないアル…・・・)

そう、まっすぐに、沖田を見つめる。
「そんな顔すんじゃねえ、離れられなくなるだろィ」


いっそ、そうして欲しい。そう思う神楽が、沖田の目の前に居た。





そこから離れた場所の一室。そこは、先ほどまで、たった二人の高校生が居た場所だった。

大人と言える男達の目は、既に戦線離脱状態だった。

何度も、何度も、その名前を呼んでいて……。
「沖田――――――たかすぎ―――――― ……」

口ずさんでは、その身を震わせて。





何があったかなんて、誰一人、口に出すものは居なく。

ただその開かれたノートパソコンの中には、そしてその近くに転がるデジカメ、携帯の中には、神楽の画像は、何一つとして、残っていなかった。



・・・・To Be Continued・・・・・


Category: ★Honey Girlの悪夢
Published on: Wed,  24 2013 13:35
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