キャラメル★パレット act 31

読者の皆様
いつも読んでくださってありがとうございます☆

続きを読まれる方は
ぜひ、コチラからどうぞ

↓↓↓↓↓↓↓↓ 「お、遅かったじゃない。ど、どこに行ってたのよ」
おかげで嬉しくもないナンパなんかにひっかかってしまったじゃないの。
憎まれ口を開きながらも、雅の頬は淡く、可愛らしく染まっている。

「素直に待ってましたって言えないのかねえ」
隼人は言いながら、上から下へと、雅の体に視線をやる。他人が見るとあれほどな態度を取るのに、どうして自分はいいのかと、雅はおかんむりの様だった。でも、隼人の意見が気になるのは本当で。

「似合ってる―――――って言われてえ……って顔にかいてあるぜ?」
「んなぁ~~っ」

もう勘弁ならんこの男! 雅は両手を振り上げる。それを両手で隼人はキャッチした。

「だから素直に手を繋ぎてえって言えば、可愛げもあるっつーのにな」
両手をつかまれたまま、雅は頬を真っ赤に染め上げ、怒り狂う。
そんな雅を横目で見ていた寧々だけれど、間違っても、あんな風に可愛らしく癇癪を起こせるわけでもなく、甘えられるわけもなく。

だから、両手を、自分で、きゅっと握ってみた。
おまけに、ほっぺだって、いつの間にか膨らんでいる。そんな自分が、蒼の瞳に、どれだけ可愛く映っているかなんて、彼女は知る由もない。

「アンタって人は……俺にどれだけ――――」
「――――っえ?」

蒼から出てきた台詞の一ミリも理解ができない寧々は、不思議そうに首をかしげる。
仕返しとばかり口を開いて。
「だから、やきもちの一つでも妬かせたくなるんでさァ」
ふわりと蒼の手が、寧々の頬にかかる。

彼の言葉の意味が分からない。
でも、いつだってこうして彼のひとしぐさに自分はドキドキと胸を高ねらせていく。

きゅっと、瞳を閉じた。

恥ずかしい、ドキドキすると……。

たったこれだけの事なのに、まるでキスをされているみたいに、心臓が音を刻んでいく。それについていくのが、やっと。

「水着、似合ってやす」
蒼から出てきた言葉に、寧々はほっぺを真っ赤に染め上げた。だって、彼に可愛いと言ってもらいたくて、雅と二人、選んだ水着なのだから。
「あ、ありがとうございます」
蒼の指が、寧々の腕に、伝った。彼女の体は、ヒクリと震えた。夏の太陽に照らされ、ほんのりと汗ばむその肌、それは蒼の指を、吸い寄せる。
彼に、見られている――――恥ずかしい――――。

好きという気持ちが加速していくことに、ついていけない。置いていかれそうになる。

それがこの熱い夏と一緒に、もっと加速させていく。



ほら、と隼人が雅の掌をからめる。
でもちょっと待って、だって今日はグループに分かれて行動をする予定なはず。

皆、バラバラになってしまうんじゃないの?



「すいませ~ん」

甘ったるく、それでいて女子特有の甲高い声に、四人して振り返った。

はちきれんばかりに魅了するそのバスト。すらりと、伸びるその足。
海の潮風になびく、ゆるやかなウエーブ。そしてその隣には、きらきらと揺れるピアスが似合うショートヘア。

「あの、私達と一緒のグループって聞いてきたんですけど」

えぇっ!
よりによって、こんな美人?!



「あの、ご兄弟なんですか?!」



なんてこと、自分達二人なんて、まったく目に入ってないときたもんだ。
二重瞼のその視線は、双子だけのものになっている。


「なあ、こっち向いてよ」

背中にかかった声に反応するべく雅達は振り返った。

「超かわいいじゃん、俺らと君達、同じ班って聞いたんだけど」

すらりと伸びた背に、この夏、日焼けした肌がその体に滲んでいて……。
いくつ女を落として遊んでいたのか予想するのが怖いくらい。

何こいつ、ぶっ飛ばしてやろうか。
蒼の笑みは凍りついて。


臨海学校の正午、その嵐は、炎天下の中、きって落とされる予感がした。




・・・・To Be Continued・・・・・
Category: ★キャラメル ★ パレット(hit小説)
Published on: Fri,  26 2013 11:11
  • Comment: 0
  • Trackback: 0

0 Comments

Post a comment