キャラメル★パレット act 32

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↓↓↓↓↓↓↓↓ ザクッ――――――。

だいたいねえ、ちょっとモてるからって、調子のってるんじゃないのォ?

ザクッ――――――。

そんなに、くっついちゃってさぁ~……。

ザクッ――――――。

え? 何? そう言うのをやきもちって言う?
はン、ばっかじゃないのォ。
この私が? やきもち? 誰に? あの男にですって?



「笑わせんじゃないわよ」



ざっくーーーーん !!!



バーべキュー用のキャベツが、チャーハン仕様のそれに変化をとげているその中、そのテントの雰囲気は、この炎天下の中だというのに、冷たい吹雪がふいている様に見えた。

雅の横にある、大きなそのボールの中には、大量に切られたキャベツがある。
それはもうみじん切りの山だと言ってもいい。
そこの上に、さらに大量のキャベツをドサッと置いた。

その目の前では、思わず喉をコクリと鳴らす寧々がいる。
同じく、包丁を持ったまま、雅を見ては、脅えている。

何も声をかけるまい。彼女は心からそう思っていた。

「なぁ、彼氏とかいるの?」
真横から出された台詞に、雅は思わずその手を止めた。

そうだ。忘れていたけれど、うっとうしくも、自分の隣には、男がいたのだった。
それは先ほど、笑わせるくらいチャらい台詞を自分達にかけてきた男。おなじグループだと、なれなれしく、仲良くしようと言ってきた男達。
今更、雅は思い出したように、そちらを向いた。
「なんでですか?」

ふてぶてしくも出された雅からの台詞を、隣の男は、ものともしない。

「気になるから」
あぁ、むかつく、むかついて仕方がないったら。
なんでよりによって、こんな男が。こんなちゃらんぽらんで、バカまるだしの男。思う雅の横で、まるで何も気にしてないとばかりに男は話しかけてくる。

「雅ちゃんって言うんだろ?」

「なれなれしく呼ばないでください」
カッチーン、カチカチカッチーン。
もう、この男無理。なれなれしくて仕方がない。他校の男なんて皆そんなもんなんだろうか?
何? 今はやりのチャラ男くんですか?
そりゃ、そんなに悪くない顔してるとは思うわよ? でも、あいつにかなう気がしないもの。
きっと、逆立ちしたって、無理なんだから。
名前なんか、気安くよばないで。私を、そう呼んでいいのは……。
憎たらしくも、そんな風に呼ぶのは――――。

あぁ、ため息ばっかり……。

「なあ、寧々ちゃんって言うんだろ。可愛いよね」
目の前に居る、寧々の隣の男にまで、雅はおかんむりの様だ。
あぁ、もう寧々ったら、そんな男なんて、背中に蹴りを入れて捨てちゃえばいいのに。思いながら雅はやれやれと首をふっていて。

だいたいねえ、何であんなにデレデレしちゃってさァ……。
全くもって、事実とは異なる出来事が、雅の頭の中では妄想されているらしく。料理なんて、手につかない様子。



「ほらよ」

自分のテーブルの上、その目の前に、雅のキャベツとはる量の、キャベツの千切りがおかれた。
「な、な」
「なんだこれ? ぶっさいくなキャベツだな、オイ」
彼の言うとおりに見比べてみると、その差は、歴然としており。
ほんとうに、なんて憎たらしい奴。こいつに弱点なんてないのかと。

「悪かったわね」
あんたなんて、どこぞの女と勝手にいちゃついていればいいんだ。どうせ、私の事なんて、ほったらかすくせに。
ぷく~。ぷくくく~~。

雅の頬は、ふくらむばかり。

そのほっぺを、隼人の人差し指と親指が、ぷにっと掴んだ。
むぅ~~~。

そんな雅の表情を、隼人が気に入っているなんて、彼女は思ってもいなく。
一人前に、にらんだりしてみた……。
ふっと、彼から笑みがこぼれた。

雅の貌が、わっとなる。
(な、なによ、私は、怒ってるんだからっ!)
可愛らしく、彼女の瞳は睨みつける。


「みやび」
「な、ななななな……っつ」
いきなり、みやび、なんて呼ばれて、いったい、いくら私を惑わせればいいのだろう。

心臓が、言うことを聞いてくれないじゃないの。

ほんのついさっき、全く別の男に、自分の名前を呼ばれたときは、全然何も感じなかった。
なのに、あんたに呼ばれるだけで……。
そう雅の頬は真っ赤にそまる。



「ついてる」

ふわり。そう隼人の掌が、雅の頬へと触れた。
瞬く間に、そこが、熱くねつを、発した。細く長い彼のひとさし指が、ふわりと触れたその場所が。
まるで、自分は彼のものだと言われているみたいだった。
お前に触っていいのは、自分だけ。そういわれている気がした。

そんな事を思われたい、だなんて、考えるのも、しゃくだけど。

人差し指が、親指が、ほんの微か触れただけなのに、こんなにも胸がときめいて、こんなにも、気持ちが制御できなくなるなんて、全部を、あいつにあずけてしまったら、一体自分はどうなってしまうんだろう。
それは、雅に予想すらつかない事だった。

なのに、さっきから、彼の触れた場所が熱くてたまらない。その熱は、いつ冷めるのかも分からなくて。

体の奥底から、言葉に言い表せられないものが、甘くキュンと疼いてくる。
それが、どれだけ刺激的で、官能交じりなものか、
その痛みを、まだ、雅は知らない……。




・・・・To Be Continued・・・・・
Category: ★キャラメル ★ パレット(hit小説)
Published on: Sat,  10 2013 08:08
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