キャラメル★パレット act 33

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↓↓↓↓↓↓↓↓ 臨海学校、PM12時50分。
隼人の腕にある時計は、そう表している。
周りを見渡してみると、初め、ぎこちなかった隙間も、このシチュエーションが背を押す形となって、確実に埋まっていく。そんな感じが見てとれた。

ここ、の班をのぞいては……。


「隼人くん、そのお皿、こっちに頂戴」
女の子特有の甘い声色を出すのは、まちがっても雅なんかじゃなく、寧々でもなく。
ほんのついさっき、クジで選ばれ、一緒のグループになったである、他校の美人女子生徒。
その二人は、どこからどう見ても、お似合い、そう言えた。

「蒼くん、テントがちょっとずれちゃって……見てくれる?」
そう言うのは、ショートへアが似合う、同じく他校の美人女子生徒。

出会ってから、ほんの10分たらず、彼女達は、一目見て、この双子をお気に召していた。
親譲りの整った顔は、こうして他校の女子生徒の目までも魅了してしまい、前日の日、あれほど二人して彼らとのラブラブな日を想像していた雅と寧々だったが、その思いは、儚くもくだけちっていた。


付きまとう彼女達の事を、彼らはうっとうしがるだろうと想像していたけれど、意外にも二人は優しく、雅と寧々のやきもちは、目にみえて膨らんでいた。

他校生徒四人、銀魂高校の生徒四人、をひとグループにまとめて班を組む、そして交流を得ようと言う今回の行事は、雅達はさておいて、なかなかの好評ぶりを見せていて、この暑い中だというのに、生徒達のテンションは上がりっぱなしだった。
昼食の間、雅と寧々はと言えば、見て分かるほどに頬を大きく膨らましていたけれど、ここからの時間は自由行動という事もあって、どうやって、あの双子を誘おうかと、遠めから見ては、様子を伺っていた。

「あんなにくっついちゃってさぁ……」

こんな風に分かりやすく雅がやきもちを妬くようになったのは、ここ最近の事。
隼人が自分を好きでいてくれる。そうちゃんと感じるようになって、自分の中の隼人への甘さを、知らずか、知ってか、表に出すようになっていた。

寧々はと言えば、あいかわらず、その感情を表に出すのは苦手らしく、でも、傍らに居る、雅には、ちゃんとそれを見抜かれていて。

「ねえ」

二人して双子に視線を送っていると、その背中に声がかかった。



まったく、一体何度断ればその意思が伝わるのかと、彼女達は頭をかかえたくなりながらも振り向いた。
「遊びに行こうよ」

「行きません」
声をかけられたのは、一体何人目だろう。
他校の生徒だったり、同じ班である、目の前の男だったり……。

この台詞を言うのにも、彼女達は飽きてきている。
せっかく可愛らしい水着を買ったのだ。それは、隼人と蒼に見てもらいたい。そう思ったからこそなのに……。
目の前の男、そして、双子を交互に見てみる。

どうせ……、やきもち、なんて妬いてくれない。





「行き―――――」

雅の口から、危うく初めの二文字が出てきたその瞬間、目の前の男の顔面に、軽快なビーチボールが炸裂する音が響いた。


想像してなく、そしてあまりにも一瞬の事で、目をぱちくりと彼女達はさせた。

「あーーー。すいません、つい、手元が狂っちゃって」
呆気に取られながらも、その方向へと視線をやると、先ほどの台詞をさらりと放った隼人がいた。
「な……っ」
―――――と、雅が口にした次の瞬間、ヒュッと横を通り抜ける音がし、その後ろに居る男子高校生の顔面に、二発目のビーチボールが炸裂した。
「すいやせーン、手元がくるっちまいやした」

そう言った蒼の瞳は、その男が寧々へと手を伸ばしていたのを、見逃してなく。

一体、このビーチボールはどこから飛んできたのだろうか?
ひりひりとその顔面が痛むのに顔を歪めていると、ほんのついさっきまで女子生徒といちゃいちゃとしていたはずなのに、彼女達の隣へと双子は、姿を現していた。

しかし、隼人達の事は、雅と寧々同様、同じ班だった男達も中にはいて、その様子を見ていたのだ。
引き下がるのは面白くない。
「テメーはすっこんでな」
だからその場の雰囲気にまかせてこんな台詞を吐いてみた。

けれど、みればみるほど、その双子の面には、かないそうもなく。
ならば力づくで……そう思って寧々へと手を伸ばしてみたけれど、その手はあまりにもあっさりと、ねじり上げられてしまった。

「笑ってるうちに居なくなると嬉しいんですがねィ」

そう言った蒼の面は、既に笑ってなどいなく。
けれど、同じ班だと言う事もあり、一体この後、実行委員会の役員が、どんな事を言い出すかが分からなく、揉め事は避けたい気持ちもあった。
だから、蒼のこの態度は、本人曰く、ずいぶんと遠慮していると言っても過言ではないようで。

ただ、その周りをピリピリと走るオーラは、消そうと思っても消せないようだった。

そんな雅達の頭上から、まるでタイミングを見計らったように、アナウンスがながれた。



「はいは~~~い! 皆様、お待たせ致しました! イベントを開催致しますので、中央のビーチへと集まってくださ~~い!」

何とも頭の軽そうなこの声は、銀魂高校の生徒であろうか、はたまたチャランポランな他校生徒のものであろうか?
どちらの高校にしても、低レベルだと言う事には変わりなく、そしてお祭り好きなのには、違いなく。
気温はどんどんと上昇していくが、それに伴って、生徒達のテンションも、上がっていくのだった。




・・・・To Be Continued・・・・・
Category: ★キャラメル ★ パレット(hit小説)
Published on: Wed,  18 2013 10:09
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