彼氏 act 42

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↓↓↓↓↓↓↓↓ 脳天にまで響く頭突きをくらってからの、みぞおちへのショック。男は吐き気さえもよおしながらも、その場で足をもたつかせた。その金髪の髪を、沖田は、くしゃりとつかんだ。体格は沖田の方が小柄といっていい。けれど、今、二人の目線は同じになっていた。緋色に輝く沖田の瞳は、むしろこれからだ。そう言っていた。

神楽を、めちゃくちゃにした金髪の男は、ここにきて、沖田と言う男に関わってしまった事、そして、神楽に、関わってしまった事を、やっと後悔しはじめていた。
その表情は、既に、青ざめており、最初、沖田に出会った時の威勢は、影も形もなく、無くなっていた。
それは、沖田も当に、気づいているだろう。

でも今、沖田は、神楽をめちゃくちゃにした、この男を前にして、冷静にいられるわけもなく。

「悪りィが、これだけで、終わらすつもりはありやせんぜ」

言いながら、その首もとを締める手の力を、ぎゅっと強くする。
沖田の言葉を聞いた男は、その動物性本能を働かせ、沖田から逃れようと、なりふりかまわず手足をばたつかせた。
そんな男を、沖田は冷ややかな視線でみると、そっとその頭から手を離した
けれど、次の瞬間、沖田の瞳が、鮮やかに緋色に輝いた。


「沖田っ!!」

ピタっ……。
まるで、時間が止まったかのように、その男の後頭部を、今まさに、けりあげようとする沖田の足が、止まっていた。
よほど、走ってきたのだろう、その男の前に立つ、神楽の息は上がっている。
「止めるアル」
沖田の目の前に飛び込んできた神楽は、その両手をめいっぱい広げ、その下にうずくまる男の前にと立っていた。

「もう、止めるアル」
神楽は沖田をまっすぐに見つめている。そしてその視線を離さない。
少し後ろを振り返ってみれば、そこには、自分をめちゃくちゃにしたであろう男が、みっともないほどの形をなしている。
その更に後ろには、神楽の記憶にさえ、残っていない、そして今回加わった男達が、みるも無残に横たわっている。

忘れた訳じゃない。目を閉じれば今でも、思いだしてしまう。
この男の荒い息づかい、泣き叫ぶ、自分の声。気持ち悪い愛撫。忘れたくても、忘れられなかった。


でも……。

神楽の言葉は、音にならず、宙を浮きながら、目の前の沖田へと届く。

もう、十分アル……。

しばらく動かなかった沖田だったけれど、目の前に立っている神楽を引き寄せ、その手を掴んだ。


「行くぞ」

早々と口にした沖田の瞳には、もう狂気は宿ってなかった。
ここには、もう、用はない。情けなくも横たわる男に、沖田はそんな背中を見せ、神楽と二人、歩きだした。



・・・・To Be Continued・・・・




Category: ★彼氏
Published on: Sat,  31 2014 18:18
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