キャラメル パレット act 35

読者の皆様
いつも読んでくださってありがとうございます☆

続きを読まれる方は
ぜひ、コチラからどうぞ

↓↓↓↓↓↓↓↓ 痛っ…・・。
広いビーチの真ん中、寧々の口から出た言葉が、さみしく消えていく。どうやらさっきの騒ぎから、雅と引き離されてしまった様である。足元にあるべきサンダルは、揉まれるうちに、何処かへさらわれてしまったらしい。
そしてその足には、いくつもの擦り傷がついていた。
周りをみても、そこには、誰もいない。

(どうしよう……)
こんな所で一人取り残されてしまった寧々は、心細くてたまらない。
そして、はぐれてしまった雅の事が気がかりであり。しかも今は、ゲーム中。ルールによれば、鬼と化した生徒達が、すぐにでも後ろから、前からと迫ってきそうだ。
ゆっくりだけれど、寧々の足は進んでいく。その擦り傷がついた足を、ひょこひょことさせながら。

そこから少し離れたところ。同じく水着姿で、一人取り残された雅の姿があった。
ほんのわずか前まで、掴んでいた手は、いつの間にか離れ離れ。今自分がいる場所より、前にいるのか、後ろにいるのか、まったく寧々の居場所の検討がつかない。
相手は、あの寧々だ。考えれば、考えるほど、心配でたまらない。

(寧々、待っててね)
あてはなくとも、雅の性格上じっとしているなんてできるはずもなく。雅は、その足を、前にと歩き出した。

歩きながら、周りを見てみると、その視界には、広いビーチと屋台が並んでいる。寧々の性格を考えると、屋台に足を運ぶとは考えにくいけれど、自分の性格を寧々を考えた場合を考えた結果、その足は、自然とそちらへと向かっていった。
いくつかある屋台をふらりふらりと寧々を探しながら顔を覗かせる。

お好み焼き、焼きそば、ソーダー、アイスクリーム。昼食は食べたけれど、この炎天下の下、気がつけば、雅の喉はカラカラになっていた。だからそのヒラヒラとゆれぶらさがる看板に、つい、ふらふらとしそうになってしまう。
けれど、待っているであろう、寧々の事を考えては、その思考を懸命に断ち切り、店から店へと、その足を進めさせる。



「確保!」
いくつかの店を丁度覗いた、雅の背中に、突然声がかかった。
いっきに、雅に、緊張が走った。
かけられた言葉と、その意味。けれど、その声を、もう一度思い出してみた雅は、ゆっくりと、後ろを振り返った。

「は、隼人っ」
まごうことなき、今、雅の目の前には、沖田 隼人がたっていた。
その表情は、いつもの如くクールで、何かを企んでいる様な。そんな隼人を目の前に、雅の口は、パクパクと閉じたり開いたりを繰り返している。
「な、な、な…・・・」
何でここに、アンタが? おそらく雅はそう言いたいのだろうけれど、そのひとさしゆびを、隼人に向けたまま、思うように声がでてこないようだった。しかも、さっき、隼人から出てきた言葉は……。

「お、鬼?!」
雅の口から出てきた問いに、隼人は、少々口元をあげるだけ。

「行くぞ」
「えっ?!」
もう、何が何だか、雅は分からない。でも、今この男は、当たり前のように、雅の左手を握っている。
「ね、ねえ、ちょっと!」
申し立ての言葉を、雅は隼人の背中へと投げつける。でもその背中は、ちっとも聞いてないようか、もしくは、聞いてないフリをしているようである。



「もう! 何なのよ!」

・・・・To Be Continued・・・・
Category: ★キャラメル ★ パレット(hit小説)
Published on: Mon,  23 2014 15:52
  • Comment: 0
  • Trackback: 0

0 Comments

Post a comment