キャラメル パレット act 36

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↓↓↓↓↓↓↓↓ 隼人と雅が、騒がしい再会を果たしている頃、寧々は、その親友の名前を呼びながらその屋台をひとつ、また、ひとつと覗いていた。
「雅ちゃん」
そう言いながら、頭を覗かせるのは、これで、何件目か。
ならぶ屋台に、雅の姿を探しては、その寧々の視界に、雅の姿は、確認できないようで、ため息の数が、ひとつひとつと増えていく。雅の性格を考えれば、絶対にここらへんにいるだろうと思ってはいたが、居ない所をみると、どうやら自分の見当違いだったかもしれないと思いはじめていた。

寧々の隣には、いつだって、雅がいてくれる。
駄目だとおもいつつも、その温かさに甘えている自分がいて、そんなんだから、こんな風に、一人ぼっちになってしまうと、心細くて、寂しくて……。

(よしっ!)
こんな所で、グズグズなんてしていられない、雅が自分を見つけてくれるのを待つんじゃなくて、雅を見つけなきゃ。
そう寧々は、再び、屋台へと、頭を覗かせた。

「かくほ!」
いきなりの声に、寧々の背筋は、ピンとはりつめた。その言葉の意味を全く知らないまま、ゆっくりと振り返ると、寧々の視界に、全くしらない、男子高校生の姿が入った。
おそらく、他校の生徒だということは分かったけれど、でも、この当たり前に握り締めてくる、彼の右手の意味が分からない。
「あ、あの……」
寧々の性格上、これくらいが、精一杯。しかも今は、いつもならここらへんで、ガツンと言ってくれる親友の存在もない。
二人繋がれた、その手を、ぶんぶんと振ることで、離してくださいとアピールしてみるけれど、この目の前の男には、全くきいてない様子。
確か、このゲームのルールによれば、この男は鬼であるんだと想像がついた。
その鬼に、捕まった自分は、この男の仲間となってしまったということ。そして自分もまた、鬼になってしまったということ。
…・…なはず。

でも、この手は何?

そんな寧々の視界に、赤く腕に結ばれたリボンが目に付いた。これが鬼の目印なんだろうか?
「ちょっと待った」
繋がれた寧々と、男子高校生の後方から、今度こそ、聞き覚えのある声がかかった。
振り返った寧々は、思わず、あっと口をあけた。

「悪りィが、その娘は、俺のモンですぜィ」
この隣に繋がれている男子高校生と同じく、左腕に赤いリボンを結んでいる、沖田 蒼がそこにはいた。







・・・・

今まで、何処に行ってたのよ。
先ほどから、そんな雅の台詞が、隼人の背中をつきつきとさしていく。でもそれも出すだけ。このいたいけな彼女の口から、本音が出るには、難しいようであり。
でも、二人の掌は、しっかりと繋がれていた。

「さァ、これから何処に行く?」
隣を歩く、隼人の言葉に、雅は、目を丸くさせた。
だって、今は、ゲーム中。そして、この男は鬼。そして、自分は捕まったはず。ゲームのルールに乗っ取れば、自分は鬼になってしまって、また別の生徒を捕まえなければ、ならないはず。なのに、隼人からは、そんな雰囲気は、みじんも感じられない。

「ねえ!」
惚れた、何だといいながら、いつもこの男の思考は読めない。そして振り回される。
別に、それが嫌ではないけれど、なんと言うか、こう……。

雅の足は、ピタリと止まっていた。
「離して」
言い終わる前には、その繋がれた手は、雅の意思によって、離されてしまっていた。
言いたい事は、いくつだってある。なのに、隼人の瞳の奥の感情は、いつだって雅には難しくて分からない。
「何だよ」
そう、この態度。
いじわるそうに、笑っては、何かをたくらみ、かつ、馬鹿にしてる。
それが、気に食わない。


「かくほ!」
たった今、離れたばかりの二人の掌は、その、突如現れた声の持ち主と共に、片方だけ繋がれていた。
雅の視線は、まっすぐに隼人のほうへと向いている。なのに雅の左手は、いつもと違う感触に包まれていた。
振り返った雅の視界に、全く、別の男が入ってくる。

左腕に赤いリボン、そして、隼人ではない、別の男と繋がれた雅の掌。

「えっ? どういうこと?」
目の前の隼人と、いきなり現れた、他高校生徒に、握り締められた掌。

今、やっとゲームが、始まったようだった。



・・・・To Be Continued・・・・
Category: ★キャラメル ★ パレット(hit小説)
Published on: Mon,  23 2014 16:29
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